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なめらかな社会とその敵 PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論
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なめらかな社会とその敵 PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

鈴木健【著】

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なめらかな社会とその敵 PICSY・分人民主主義・構成的社会契約論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 2013/01/30
JAN 9784326602476
関連ワード鈴木健 / 社会・文化

なめらかな社会とその敵

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商品レビュー

3.7

45件のお客様レビュー

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2025/08/02

「なめらかな社会とその敵」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51849456.html

Posted by ブクログ

2025/02/24

複雑な世界を複雑なまま捉えた場合、社会はどの様な形になり得るかを論じた本 具体的には、現代の中央集権的な社会システムに対して、分散型の仕組みを取り入れた場合に、貨幣、民主主義、社会契約がどのように変化するかを例としてあげ、著者の思想を紹介している。 たとえば、「PICSY」...

複雑な世界を複雑なまま捉えた場合、社会はどの様な形になり得るかを論じた本 具体的には、現代の中央集権的な社会システムに対して、分散型の仕組みを取り入れた場合に、貨幣、民主主義、社会契約がどのように変化するかを例としてあげ、著者の思想を紹介している。 たとえば、「PICSY」という仕組みでは、自分の価値を株のように扱い、それを貨幣として利用することで、付加価値の流れを社会の構成員間でより精緻に伝播できる。また、「分人民主主義」では、自分の票を分割し、信頼する他者に委任することで、個人が複数の政策に異なる重み付けをして投票を行うことが可能となる。こうした興味深い制度が詳しく説明されている。 本書刊行から10年以上経ち、素人目線では、ブロックチェーンやAIなどを用いれば、本書で説明されている仕組みは、技術的に実現可能なように思われる。一方で、思想としては本書から世の中が乖離しているようにも思われ、複雑なものを複雑なまま捉えようとする姿勢は、世の中でどんどん希薄になっている気もする。 世界は様々な因果の連鎖で成り立っているが、人間の情報処理能力は限界があり、複雑なものを単純化して捉えるしかない。この人間の制約は、様々な法則の発見に繋がり、科学の進歩に役立ってきたと思うが、同時に、その成功体験が、「我々は粗い粒度でしか世の中を理解出来ない」という至極当然の事実を忘れやすくさせているようにも思える。加えて、昨今のSNSにより、本来とても複雑な社会問題に対して、安易な責任論が展開され、多くの人々が「理解した」という錯覚に陥りがちになっていると思う。 本書でいう、「膜」を超えて、ネットワーク型の社会を構築するには、最先端の技術を用いながらも、人の能力に関する謙虚な姿勢を取り戻すことが重要なのではと考えた。 それにしても、読むのに骨が折れる本だった。この本をなめらかに読めるくらいの能力が自分あれば良かったのに。。

Posted by ブクログ

2024/10/06

100年、200年先の社会のあるべき姿について、生物学や経済学、哲学的な観点から論じる作品 具体と抽象が行き来するスピードはこれまでの読んだ本の中でダントツであり、数式が組み込まれている部分など所々専門性がないと理解できない箇所はあったが、総じて読みやすく、読み手に多くの問いを...

100年、200年先の社会のあるべき姿について、生物学や経済学、哲学的な観点から論じる作品 具体と抽象が行き来するスピードはこれまでの読んだ本の中でダントツであり、数式が組み込まれている部分など所々専門性がないと理解できない箇所はあったが、総じて読みやすく、読み手に多くの問いを残す。 特に、伝播投資貨幣PICSYと文人民主主義divicracyの記述は格別なものがあり、次世代の社会のあり方の一つを想像するものとなった。 全てが理解できたようには思えず、まだまだ読み戻ることが必要であるが、これほど学術的な文献を引用し、また著者の論調をはっきりと示す本は珍しい。 なめらかな社会というのは幻想かもしれないが、1人の人間としてこの社会の変革期に携われることへの幸せを感じる本であった。 本書は10年前に出版されたものであるが、時事を扱っているわけではないものの10年単位の世相をよく示しており、非常に鮮度の高い本であると感じた。 理解できていない範囲も含めて1年に1回くらい読み直したいと思う。

Posted by ブクログ