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わが魂を聖地に埋めよ(下) 草思社文庫
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わが魂を聖地に埋めよ(下) 草思社文庫

ディーブラウン【著】, 鈴木主税【訳】

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わが魂を聖地に埋めよ(下) 草思社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社
発売年月日 2013/02/05
JAN 9784794219527

わが魂を聖地に埋めよ(下)

¥825

商品レビュー

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2017/08/18

「ここはインディアンたちの土地。白人移住者には立ち入らせない」 アメリカ・インディアンが「グレート・ファザー」と呼ぶアメリカ大統領は 条約を交わした。 しかし、インディアンたちの聖なる山で鉱物資源が発見されると 鉱山師が大挙して押し寄せる。政府は鉱山師を追い出すどころか、 イ...

「ここはインディアンたちの土地。白人移住者には立ち入らせない」 アメリカ・インディアンが「グレート・ファザー」と呼ぶアメリカ大統領は 条約を交わした。 しかし、インディアンたちの聖なる山で鉱物資源が発見されると 鉱山師が大挙して押し寄せる。政府は鉱山師を追い出すどころか、 インディアンたちとの条約を反故にし、彼らに移住を強いる。 「白人は嘘ばかりつく」。その通りなのだ。インディアンの管理に 当たった下っ端役人ではない。大統領その人が、インディアン との条約などなかったかのように、彼らが生まれ育った環境を 無視し、まるっきり環境の異なる地への強制移住をささえようと する。 それは、西部劇で描かれるような勧善懲悪などではない。嘘を 吐き、言いくるめ、恫喝し、武力をちらつかせるアメリカの、否、 白人社会の悪しきなのかもしれない。 野牛を追い、馬に草を食ませ、インディアンたちが駆け回った 草原には大陸横断鉄道が走り、野牛は姿を消し、放牧場で あった広大な土地には白人たちが家を建てる。 ならば、インディアンたちもその隣人として遇すればよかったので はないか。だが、白い略奪者たちは彼らを居留地に押し込め、 すべての自由を奪った。 着る物も、食べる物も支給する。それさえも満足に与えられず、 飢えと病に苦しむインディアンたちが、自分たちの故郷を取り 戻そうと戦うのは当然のなりゆきだ。 白い侵略者たちはインディアンを「白人にしよう」とし、多くの血が 流された。アメリカ・フロンティア開拓使の裏側にあるのは、白人 によるアメリカ先住民へのジェノサイドにほかならない。 文明は持たなかったが文化を持っていたインディアンたち。彼らも また、自分たちと同じ「人間」であるということに、白人たちは思い 至らなかったんだよな。 本書の端々に登場するインディアンたちの言葉が胸を打つ。 開拓史に隠されて虐殺されたアメリカ・インディアンたちの 魂が安らかでありますように。

Posted by ブクログ

2013/11/12

頭の皮を剥いだのは白人の方が先だった。 白人によるインディアン迫害を描いたノンフィクション。 白人の行為には残虐、狡知、良くて無知、無理解、白人優越主義、そんな単語が頭に浮かぶ。 日本の時代で言うなら幕末から明治維新のころのこと。 この時代、インディアンを迫害する一方で、黒...

頭の皮を剥いだのは白人の方が先だった。 白人によるインディアン迫害を描いたノンフィクション。 白人の行為には残虐、狡知、良くて無知、無理解、白人優越主義、そんな単語が頭に浮かぶ。 日本の時代で言うなら幕末から明治維新のころのこと。 この時代、インディアンを迫害する一方で、黒人奴隷の解放が行われ、またインディアンから奪った土地で世界初の国立公園イエローストーンが設立されている。なんという矛盾。 ようするに当時の白人はインディアンを人として看做していないなかったということなのだろう。 合衆国の首都ワシントンを本拠地とするフットボールチームのニックネーム「レッドスキンズ」がインディアンの蔑称であるとして、インディアン達が変更を求めている。 黒船、ベトナム戦争やイラク戦争を持ち出すまでもなく白人の本質はあまり変わっていないようだ。

Posted by ブクログ

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