冲方丁の「アニメ&マンガ」ストーリー創作の極意 宝島社文庫

冲方丁【著】

• 販売会社／発売会社: 宝島社
• 発売年月日: 2013/02/06
• JAN: 9784800207890

商品レビュー

2017/01/19

本論とは外れるが、日本国内で氾濫しすぎの感のある、いわゆる｢萌え｣アニメが海外のバイヤーに忌避されている現実も指摘されている点に注目。もともとそれほど強靭ではない、はっきり言えば脆弱コンテンツなジャパニメーションの海外市場を狭める悪影響が出ているとのこと。海外のジャパニメーションの関心は、前世紀の遺産とも言えるような印象を率直に感じざるを得ない。

2014/08/03

あっているか間違っているかわからなくても、
最初はとにかくやりまくってみるしかない。
最後まできっちりやり遂げるこそ、
こりゃだめだったなとわかるわけである。

そこまでいっているかいないか、
本人ならわかるわけで、
非常に耳の痛い本になった。

（以下抜粋）
○頭で「作ること」を考えるな。作るべき「何か」を考えよ。
　そして行動せよ。書きつづれ。まとめろ。
　人に読ませろ。叩かれろ。笑われろ。
　新たに作ったマイ最高傑作で己を笑った者たちを笑い返すがいい。（P.47）

○無知は決して弱みではない。
　知らない分、学ぶことの有意義さを学べる。
　自分があまり詳しくないからと尻込みするよりも、
　未知のジャンルに突進していった方が、
　得るものが多いのは道理である。（P.189）

2013/03/17

冲方丁が携わったアニメ&漫画原作の脚本を例に挙げ、業界での作家の意気込みを熱く語る。熱血教師をイメージした文体と一日の授業をイメージした組み立てが特徴的な一冊。

創作の実技指導としては「種書き→骨書き→肉書き→皮書き」とマインドマップによる企画整理ぐらいか。