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我、涙してうずくまり

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/01/11 |
JAN | 9784000257794 |
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我、涙してうずくまり
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
主人公の「存在の悲しみに膝を屈し孤独と諦念に生きる中年の『私』」(表紙裏の本紹介文より)が、延々と独白を続ける。思考の過程をいちいち言葉にして吐き出している。これが饒舌だわくどいわ大げさだわ。最初は息が詰まるって思ったけど、これが不思議と重くなく、むしろ軽い。軽妙な文章だった。 ...
主人公の「存在の悲しみに膝を屈し孤独と諦念に生きる中年の『私』」(表紙裏の本紹介文より)が、延々と独白を続ける。思考の過程をいちいち言葉にして吐き出している。これが饒舌だわくどいわ大げさだわ。最初は息が詰まるって思ったけど、これが不思議と重くなく、むしろ軽い。軽妙な文章だった。 語弊があるかもしれないけれど、四十男の「私」がとにかく滑稽。おかしくて愛おしい。どうせ俺なんか、とひねくれ、凹み、かと思えば「!」と何かを思いつき、ワクワクしはじめ、つまづいて「ぬおー!」って怒ってまた凹む…を4章にわたり繰り返す。各章とも不思議と最後は肯定的な考えにたどり着き、ラストは…。途中、御本人はすんごい悩んでいるのに、おかしくて、くすくす笑ってしまった。最終章はトトロ出てくるかと思った。 その生い立ちには同情するけれども、この人むしろハッピーなのでは…?作者の意図と違ったら大変失礼だけど、人生って喜劇なのかもなーと思う。おかしくも愛おしいもの。大上段に振りかぶって「人生とはかくある!」と言われるより「何この人ちょっとウケるんですけど!でもなんか一生懸命だな…」って方が真実味がある気がする。
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新緑、森、川の流れ。とりまく自然の美しさに心動かされながら、しかしまた自我にとらわれ、心は揺れ動き続ける。そして出会う様々な死。心は千々に乱れ、希望と絶望を循環し続ける。4つの中編はそれぞれに詩的で美しく、なおかつ読みやすい。著者の言葉は冴え渡り、文学を堪能できる。ただ、322頁...
新緑、森、川の流れ。とりまく自然の美しさに心動かされながら、しかしまた自我にとらわれ、心は揺れ動き続ける。そして出会う様々な死。心は千々に乱れ、希望と絶望を循環し続ける。4つの中編はそれぞれに詩的で美しく、なおかつ読みやすい。著者の言葉は冴え渡り、文学を堪能できる。ただ、322頁以降の展開は必要だったのか。そこに少しひっかかっている。
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詩篇のような・・・、吟遊詩人を思わせるような・・・、膨大な数の形容がひとつの対象を埋もれさせながら、的確に表出してくる・・・・。 なんて・・・・おもしろい。 なんと・・・・魅力的な小説だろう。 大江を・・・三島を・・・ふと思い起こす。 「鳩は死せり」を耐え忍べば・・・、一気に読み...
詩篇のような・・・、吟遊詩人を思わせるような・・・、膨大な数の形容がひとつの対象を埋もれさせながら、的確に表出してくる・・・・。 なんて・・・・おもしろい。 なんと・・・・魅力的な小説だろう。 大江を・・・三島を・・・ふと思い起こす。 「鳩は死せり」を耐え忍べば・・・、一気に読み通すこともでき、読み通さなければ収まらない気持ちにさせてくれる。
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