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移行期的混乱 経済成長神話の終わり ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2013/01/11 |
JAN | 9784480430250 |
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移行期的混乱
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商品レビュー
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14件のお客様レビュー
☆☆☆2019年9月☆☆☆ 「成長」から「定常」へ 「人口増」から「人口減」へ 社会の価値観が変わっていく「移行期」に我々は生きている。 「問題なのは、成長戦略がないことではない、成長しなくてもやっていけるための戦略がないことが問題なのだ」 という記述に賛成したい。 平川氏...
☆☆☆2019年9月☆☆☆ 「成長」から「定常」へ 「人口増」から「人口減」へ 社会の価値観が変わっていく「移行期」に我々は生きている。 「問題なのは、成長戦略がないことではない、成長しなくてもやっていけるための戦略がないことが問題なのだ」 という記述に賛成したい。 平川氏は、コンビニ、週休2日制が大きく日本人の価値観や労働観を変えたといろいろな著作で語っているが、的を射ているだろう。 僕が思うに、これからの日本はお金だけを頼りにするのではなく、人と人とのつながりや、金銭価値でははかれない自然といったものを大事にしていくのが良いのではないかと思う。
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人口減少時代に入った日本について著者は、こうした変化が有史以来の出来事だと述べています。そのような事態に対処するためには有史以来のことばが必要であるにもかかわらず、これまで人口減少について語られてきたことばは、「経済成長」という神話が通用した、たかだか数十年のスパンで考えられたも...
人口減少時代に入った日本について著者は、こうした変化が有史以来の出来事だと述べています。そのような事態に対処するためには有史以来のことばが必要であるにもかかわらず、これまで人口減少について語られてきたことばは、「経済成長」という神話が通用した、たかだか数十年のスパンで考えられたものにすぎないといいます。 こうした立場に立ちつつ、著者はわかりやすい処方箋を求める読者の性急さをしりぞけて、まずはこのような時代の変化と向きあい、そうした大きな変化を正しく見据えることからはじめるべきだと主張します。著者は、少子化は問題ではなくむしろ問題の解決なのだと述べるとともに、その解決へと移行する期間の混乱にどのように対応すればよいのか、という観点から、日本社会の行く末を考える必要があると論じています。 『反戦略的ビジネスのすすめ』『株式会社という病』と三部作をなす本をめざして執筆が開始された本と書かれていますが、本書だけでも著者の主張を理解する妨げにはならないと思います。なお、巻末には、哲学者の鷲田清一との対談と、内田樹、高橋源一郎の二人の解説が付されています。
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2010年9月に発刊。 著者の平川克美は内田樹とともに翻訳会社で働いていたことがあり、解説は内田樹が書いている。 何の本かは忘れたが、何かに本書が紹介されていたため購入した。 著者の主張は主に次の2点である。 ①日本人の価値観(主に労働観)の変化に伴って、経済成長が鈍化している ...
2010年9月に発刊。 著者の平川克美は内田樹とともに翻訳会社で働いていたことがあり、解説は内田樹が書いている。 何の本かは忘れたが、何かに本書が紹介されていたため購入した。 著者の主張は主に次の2点である。 ①日本人の価値観(主に労働観)の変化に伴って、経済成長が鈍化している ②都市化し成熟社会を迎えた結果として、少子高齢化・人口減少社会に突入している この2つの観点から、成熟社会の結果として日本は衰退していくが、その衰退がおさまるまでは移行期的な混乱が起きる。 しかし、それは必然であろうから、それを予想して受け止める準備をしておくべきである。 以上が本書の骨子であるが、①、②ともに全く新しい視点という訳ではない。にも関わらず本書が勉強になるのは、学者ではなく一人の庶民として本書を書き上げている点であろう。学者が理論を振りかざすような上から目線の書き方ではなく、時代の波にのまれながらも何とか切り抜けてきたような水平的な目線の物言いに共感するのだ。 平川克美は、早稲田大学理工学部機械工学科を卒業している。直感的に時代を洞察しながらも、なるべく理論的に裏づけようとしているところも良い。
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