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あい 永遠に在り
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
| 発売年月日 | 2013/01/10 |
| JAN | 9784758412087 |

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商品レビュー
3.8
77件のお客様レビュー
「人たる者の本分は、眼前にあらずして、永遠に在り」 気付いたらしばらく時代小説を読んでいなかった なるほどそういうことか 最近怒りっぽかったのはこのせいであったか コメント欄にも( ゚д゚ )クワッ!!や(# ゚Д゚)の顔文字が多かったと思われ、不快な思いをされた方には申し...
「人たる者の本分は、眼前にあらずして、永遠に在り」 気付いたらしばらく時代小説を読んでいなかった なるほどそういうことか 最近怒りっぽかったのはこのせいであったか コメント欄にも( ゚д゚ )クワッ!!や(# ゚Д゚)の顔文字が多かったと思われ、不快な思いをされた方には申し訳ない次第 時代ウムが足りていなかったと思われる(え?) 時代ウム不足で怒りっぽくなっていたのだ 時代ウム不足を補うべく、良質な時代小説を摂取する必要に駆られたわけだが こんな時に手に取るべきはやはり髙田郁さんだ ほら、やっぱり面白かった 幕末から明治にかけての時代を生きた実在する蘭方医、関寛斎の妻あいの生涯を描いた本作 なにしろ常に弱い人たちに寄り添って生きた関寛斎の生き様も素晴らしいんですが、それを支え続けた妻あいもすごいのよ 常に前向きで物事の明るい面を見る 自分もそうありたいな〜 ってあれ? 〜時代小説とは、過去の時代や人物、出来事などを題材として、虚構(フィクション)が物語の中心となる、日本語で(もしくは日本人を主な読者として)書かれた小説をいいます。 歴史小説とは、歴史上に実在した人物や事件などを、ほぼ史実に即してストーリーに取り入れ、その中に虚構(フィクション)を織り交ぜて描いた小説をいいます。〜 これ、歴史小説やないかーい! まぁ歴史ウムも体にいいけど(え?)
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実在した偉人とその妻の物語。 「ひとの一生とは、生まれ落ちて死ぬまで、ただひたすらに一本の道を歩くようなものなのだ。どれほど帰りたい場所があろあとも決して後戻りはできぬ。別れた人と再び出会うこともない。ただ、前を向いて歩くしかないのだ」 寛斎の言葉が重く残る。 読めてよかった。 ...
実在した偉人とその妻の物語。 「ひとの一生とは、生まれ落ちて死ぬまで、ただひたすらに一本の道を歩くようなものなのだ。どれほど帰りたい場所があろあとも決して後戻りはできぬ。別れた人と再び出会うこともない。ただ、前を向いて歩くしかないのだ」 寛斎の言葉が重く残る。 読めてよかった。 ピリカフチ、あいさん。多くのピリカフチのアイヌの女性を想う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
幕末から明治にかけて、千葉東金の貧農の出ながら長崎で蘭医学を学びその後銚子で町医者を開業、徳島藩の医者として赴任、戊辰戦争では官軍の医長として随行、敵味方なく救護に当たって信望を得て出世の道が開けるも、質実で律儀な性格から富を築く事を良しとせず、最後は72歳にして私財を投げ打って北海道陸別の開拓へ赴いた関寛斎。そんな寛斎に関する小説は司馬遼太郎や城山三郎など多数ある中で、作者高田郁さんは、その妻あいにスポットを当てた物語を創作されたと後書きに書かれていた。 高潔な生き方しか出来ない夫を深く理解して支え続けた妻と、そんな妻を信頼し慈しむ夫との関係が麗しく感動的。 タイトルの「永遠に在り」の意味は、ラスト近く、もう長くない事を自覚するあいが、寛斎に遺言で自分の死後、骨や灰を寛斎の開拓する陸別の大地に埋める様託す場面で告げる「あなたが切り倒した木株の痕にも、あなたの鍬が入るその土の中にも、私は居ます。魂は常にあなたとともにあって、あなたの永遠の本分の中で、私は生き続けます」から来るのだと分かる場面は、もう涙。
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