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恩師の奥さんは未亡人 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 2012/12/24 |
JAN | 9784829619001 |
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恩師の奥さんは未亡人
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恩師の奥さんは未亡人
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真正面から挑む未亡人の横恋慕
元より2人ヒロイン(本命&対抗)で官能的な競演の後に主人公とは片方が結ばれる展開を得意とする作者にあって、このヒロイン2人が最もガチでぶつかったのが本作ではなかろうか。恩師の三回忌に生じた、その妻(未亡人・タイトルで言うところの恩師の奥さん)との密戯に端を発した熱情が、良好な関係...
元より2人ヒロイン(本命&対抗)で官能的な競演の後に主人公とは片方が結ばれる展開を得意とする作者にあって、このヒロイン2人が最もガチでぶつかったのが本作ではなかろうか。恩師の三回忌に生じた、その妻(未亡人・タイトルで言うところの恩師の奥さん)との密戯に端を発した熱情が、良好な関係だった彼女をも振り切って猛進する話である。もちろん、そのアプローチはむしろ恩師の奥さんの方が積極的だった訳で、真正面からガチに横恋慕し、略奪した愛の話でもある。こうした三角関係の心情に重きを置きつつ、濃密な官能描写で描いた作品と言えよう。 【恭子】恩師の奥さん。三回忌の朝に突然のお口奉仕で主人公への愛を伝えるが普段は清楚な38歳。 【希美】主人公と同じ院生の縁で主人公とは恋仲。クールな美貌で情交時には積極さも見せる27歳。 主人公(25歳)と希美にとってはどちらも恭子が恩師の奥さんとなるため、恭子も含めた3人が過去も含めた関係性を熟知している間柄となる。言わば身内同然での三角関係なのだが、これが他の作品でよく見られる義母&叔母とか、母&娘といった本当の身内とは異なる距離感があるため、嫉妬や対抗心といった本音と、遠慮や負い目といった建前が渾然一体となった心情が恭子と希美の双方で渦巻くこととなる。希美と付き合いながら恭子にも淡い想いを抱いていた、むしろ希美と付き合う前から抱いていた主人公も同様である。 こうしたタイミングのズレが根幹にあるのだが、これに挑んで横取りしようという恭子のアプローチには抵抗を覚える読み手もいるであろう。むしろ、何も悪くないのに彼氏を取られてしまう希美が不憫極まりなく、いくら清楚で上品な振る舞いを普段は見せる恭子だからといっても、やってることとヤッてることはかなりの横暴にも写り、結果としての悪女感も漂う。しかし、何が起こるか分からない男女の仲をリアルに表現したと見れば、何とも言えないやるせなさは残るものの、これもまた1つの物語と言わねばならないのであろう。 話としては好みの分かれる部分も少なくない本作だが、官能描写は抜きん出ている。冒頭の恭子のお口奉仕に始まり、希美との情交を第1章で端折ることなくしっかり描いて彼女が単なる対抗ではなくダブルヒロインとの印象をも与えつつ、恭子とも風呂場やソファといったシチュエーションを交えて濃密に描いている。むしろ官能描写を優先するあまり、状況設定の説明が若干疎かに感じるくらいである。弓月作品ならではの特徴的な前戯を相応に残しつつ、絶頂の瞬間を多く盛り込むことでより興奮度が高まっている。
DSK