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混迷するシリア 歴史と政治構造から読み解く
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/12/21 |
JAN | 9784000229234 |
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混迷するシリア
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長期化するシリア内戦。アサド政権の圧倒的な抑圧に抵抗する反体制派という構図は果たして真実なのか。 2011年から2012年の初期段階からすでに混迷の様相のシリア情勢。複雑さは増し混乱は続く。勧善懲悪ではないとしたら、その悪が去ったとき残るものは何なのか。 巻き込まれたシリアに暮...
長期化するシリア内戦。アサド政権の圧倒的な抑圧に抵抗する反体制派という構図は果たして真実なのか。 2011年から2012年の初期段階からすでに混迷の様相のシリア情勢。複雑さは増し混乱は続く。勧善懲悪ではないとしたら、その悪が去ったとき残るものは何なのか。 巻き込まれたシリアに暮らす人々は街を破壊され日常を失い、国を追われ難民として生きる。そして出口の無い恐怖に苛まれている。今も。
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2019年10月末に読んだ。2012年刊行当時までの「アラブの春」直後のシリア情勢を論じている。シリアのBアサド体制は「独裁」と呼ぶには complicated であり、「反体制」は即ち民主化勢力と呼ぶには程遠いことを示した。 「ジュムルーキーヤ」「サラリーマン」「アラブベルト構...
2019年10月末に読んだ。2012年刊行当時までの「アラブの春」直後のシリア情勢を論じている。シリアのBアサド体制は「独裁」と呼ぶには complicated であり、「反体制」は即ち民主化勢力と呼ぶには程遠いことを示した。 「ジュムルーキーヤ」「サラリーマン」「アラブベルト構想」「シッレ」「シャッビーハ」「ターイフ合意」「ダマスカス詣で」など、馴染みの薄い用語に多く出会えた。 Bアサド政権は分断統治がうまいな、というのが読んでいるときの感慨だった。 同著者の2019-2019間の研究成果も追えればと思う。この本は科研費基盤Bの活動と並行して書かれた成果物の一部であり、きっとその後も価値ある成果が別の形で報告されているのではないかと思われる(まだ検索していないけれども)。 ▼その後 同著者に拠る岩波新書2017年『シリア情勢』を読んで、その後のシリアの焦土とよぶほかない惨禍が“現在進行形で”続いていることを知り、言葉が出ない。同著者の『シリア情勢』も併せて読むことを推奨する。
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シリアについて大枠を理解するのに適した本。論拠もしっかりしており、手軽に、一定の信頼感を持って読める良著。
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