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犬のことばが聞こえたら
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犬のことばが聞こえたら

パトリシアマクラクラン【作】, こだまともこ【訳】, 大庭賢哉【絵】

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犬のことばが聞こえたら

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2012/12/12
JAN 9784198635367

犬のことばが聞こえたら

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商品レビュー

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2023/01/23
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【読み始めたきっかけ】 ブクログですいさんの本棚でのご感想を読んで。 犬や猫とのキュートや会話を読みたい。 大人による揺るぎない眼差しが描かれていて、ユーモアに満ちたお話を読みたい。 【読み終えて】 魔法を使えた子どもの頃に読んでも、きっと楽しめたし、子どもを支えようとしてくれる、家の外の大人の存在に気がつくこともできたと思う。 ただもしかしたらピンと来なかったかもしれない。こましゃくれていたので、正直や勇気という言葉を陳腐なものとして読み流していたかもしれない。 魔法を見失った今だからこそ、殴られたような衝撃があった。 「魔法を知っているのは、(/)子どもたち(/)大人たち(/)勇気のある人たち(/)正直な人たち(/)よろこびにあふれた人たち(/)そういう人たちが、みんな、この物語の中にいます」p,8 ウィリアムにも犬のことばが分かるようになったのは、勇気を出して言いたいことを言ったからだ。それが母を傷つけてしまうとしても。 魔法とは他者との、より豊かな繋がりのことかもしれない。そのためには正直でいること。 ただ、正直でいるには勇気がいる。 今でも、魔法をまるっきり忘れたのではない。 一度覚えたことは忘れないものさ、という湯婆婆の言葉を思い出す。 成長し人間関係が複雑になるにつれ、正直さを少しずつ取りこぼして来た。 円滑に物事が進むように、先回りして、過剰にあるいは変に気を使い、小さな嘘を重ねてきた。 その末に、魔法を見失ってしまったのではないか。 でも、魔法がなくなったわけではないのだ。 自分が素直になれないことを自分の欠点だと私は思っていた。 素直さの欠落を欠点として捉えてそれを直そうとしたり、諦めたりしていた。 ただ、素直になれなくても勇気を出して周りと関わることで、より豊かな関係を築き、今まで見えてなかった、聞こえなかった、触れられなかった、素晴らしい世界に気づけるのではないか。 そうは言っても……と自分に言い訳して、言い訳していることも気づかないふりをして、"正直でいること"から目を背けてきた。 それを言い当てられたようだった。 ……そうは言ってもどうしても無理なときもあるけど…… 言い訳していることも自覚すればいいか、と思うことにした。 「ひとみ きみの くろいひとみは(/)ぼくの ゆくてを てらすあかり(/)ぼくが だれなのか(/)ぼくが あいしているのは だれなのか(/)まほうは どこに あるのか(/)そして ぼくの いなければいけないのは どこなのか(/)いつもいつも おしえてくれる(/)おやすみ、ウィリアム」p,185 眼差し、眼差され、関係はできていく。 相手に眼差され、呼びかけられることによって、人は自分が"いること"を知る。 さらに眼差し合うことで、自分は支えられ作られ、作り変えられていく。

Posted by ブクログ

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