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モーツァルトとナチス 第三帝国による芸術の歪曲
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2012/12/12 |
JAN | 9784560082607 |
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モーツァルトとナチス
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商品レビュー
2.5
3件のお客様レビュー
ナチスがワーグナーの曲及び考え方を「ドイツ的」として重用していた事は余りにも有名。 実はモーツアルトにおいても、基本的に同じアプローチを取っていたとは知らなかった。但し、ワーグナー自身がナチスドイツと似たような考え方を持っていたのに対し、モーツアルトには、それこそ「ドイツ的」と...
ナチスがワーグナーの曲及び考え方を「ドイツ的」として重用していた事は余りにも有名。 実はモーツアルトにおいても、基本的に同じアプローチを取っていたとは知らなかった。但し、ワーグナー自身がナチスドイツと似たような考え方を持っていたのに対し、モーツアルトには、それこそ「ドイツ的」という言葉さえ当てはまらなかった。 モーツアルトの3大有名オペラの台本作家はユダヤ人であるし、ザルツブルクを生まれ故郷とするモーツアルトが果たして「ドイツ人」なのか?、旅するモーツアルトがイタリア、フランス、ポーランド、イギリスなどから受けた影響をどう解釈するのか?モーツアルトとフリーメーソンとの繋がりは? それらの疑問を見事なまでに葬り去り、自分勝手な解釈に書き換えてしまい、それを事実としてしまうやり方には驚くというよりも呆れる。初めから大きく変えてしまうとボロが出るので、少しずつ巧妙な迄に情報コントロールしてゆく手法には読んでて腹が立ってくる。「ナチスを見習わなくてはならん」と発言する金融担当大臣のいるわが国においても似たような動きがあり心配している。 それにしても、偏った文化・芸術観なのだけれども、直接的に戦争行為とは関係のない部分にこれだけのエネルギーと財を費やしていたドイツとはある意味恐るべき国である。 通勤の途中に読む本としてはちょっとヘビー。真面目な翻訳本に良くあるように、節回しが日本のそれと異なり読みが進められない。色々な事が細かに記されているので、かなりくどく感じてしまう。訳をもっと展開させて読み易く出来ないものか?
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ナチスは権力を掌握するとユダヤ人迫害に匹敵するほど容赦なくフリーメイソンを弾圧した。そのパターンあh似ていて、まず突撃隊が自発的に、あるいはその地方当局の命によって動き、ロッジの活動を強制的に停止させたり財産を没収したりした。それに続いて、1933年4月7日の公務員法制定によって...
ナチスは権力を掌握するとユダヤ人迫害に匹敵するほど容赦なくフリーメイソンを弾圧した。そのパターンあh似ていて、まず突撃隊が自発的に、あるいはその地方当局の命によって動き、ロッジの活動を強制的に停止させたり財産を没収したりした。それに続いて、1933年4月7日の公務員法制定によって会員個々人が標的となった。多くの会員が仕事を失い、投獄される人もあった。その後の2年間にフリーメイソンの活動は著しく制限される。フリーメイソンの主だった組織は数年のうちに壊滅したが、政府は国内にあるフリーメイソン的精神の残滓を追跡し続けた。ナチスは特に、ドイツ社会と行政に及ぼされているとみられていたフリーメイソンの破壊的影響を除去しようとした。これはまた「ユダヤ・フリーメイソン」の陰謀という神話をプロパガンダの武器として定着させるのにも役に立った。こうして本質的にはフリーメイソン問題はドイツにおいては運動が抑圧されたずっと後になっても、ナチスの主要な関心事である続けた。
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エリック・リーヴィー『モーツァルトとナチス 第三帝国による芸術の歪曲』白水社。無縁に見える組み合わせだが、本書は、ナチスによるモーツァルトの政治利用を膨大な資料から検証する労作。コスモポリタン的モーツァルトは使いにくいが、音楽者たちの手によって「ドイツ性」が高調されてゆく。 ナチはモーツァルトの「不都合な事実」を歪曲し、国内外へのプロパガンダに動員する。戦中のモーツァルトはさながら「名誉ナチ党員のように持ち上げられた」。しかしモーツァルトらしさ故か、ナチによる「アーリア化」は中途半端の感もある。 戦後、オーストリアはドイツから独立する。ここでもモーツァルトは再び動員される。ここでは友愛とコスモポリタンの象徴としてのそれである。芸術の歪曲の実態を検証する本書は、政治による文化利用の愚かさを痛烈に批判する。了。
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