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わたしが・棄てた・女 新装版 講談社文庫
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わたしが・棄てた・女 新装版 講談社文庫

遠藤周作【著】

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わたしが・棄てた・女 新装版 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2012/12/14
JAN 9784062773027

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商品レビュー

4.1

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みんなの感想まとめ
  • 無垢な愛の物語
  • 社会的孤独と苦悩
  • 遠藤文学の傑作
  • 男性のエゴと女性の愛
  • 田舎娘の悲劇的運命
  • 大学生の冷酷な選択
  • 自己犠牲的な愛の姿
  • 連絡を待つ女性の苦悩
  • 本物の愛を問いかける
  • 逆境に耐える強い女性

この物語は、無垢な女性が冷酷な運命に翻弄される姿を描いた愛の物語です。大学生の吉岡は、素朴な田舎娘ミツを弄び、彼女を棄てた後に社長令嬢との結婚を決意します。一方、ミツは吉岡からの連絡を待ちながら、孤独と貧困に耐え続ける姿が描かれ、彼女の愛情は自己犠牲的でありながらも神々しさを感じさせます。作品を通じて、吉岡のエゴイズムとミツの無私の愛が対比され、ミツの一途な生き方は、読者に真実の愛や人間関係の意味を問いかけます。物語の中で、ミツの存在はただの悲劇的な女性ではなく、彼女の愛は関わった人々の心に深く刻まれるものとなります。暗いテーマを持ちながらも、心に響くメッセージが詰まった作品です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラストが衝撃で、悲しかった。 読んでいて考えたのは、報いとは何なのか、運命とは何なのかということだった。悪いことをした人間が不幸になり、善良な人間が救われるわけではない。ミツの死も、何か大きな意味があるというより、理屈のつかない死がこの世界にはありふれているのだと思えて仕方がなかった。 だからこそ、ミツには何か決定的な出来事と出会わせてもよかったのではないかとも思う。たとえばたえ子の死のようなものを通して、ミツ自身が何かを受け取り、そこから生き方を選んでいく。その過程がもう少しあれば、ミツが作者の思想を背負っている人物には見えにくかったかもしれない。 書こうとしている人間の弱さのようなものは分かる。ただ、冷めてしまった。 ミツの死が特別な悲劇というより、どこにでもありうる死に思えたこと。その理不尽さが、良くも悪くもずっと残っている。

Posted by ブクログ

2026/08/31

遠藤周作や三浦綾子はクリスチャン作家として有名であるが、彼等の作品に共通するテーマとして「愛」や「赦し」がある。 この「わたしが・棄てた・女」は森田ミツの「愛」を描いた物語である。 主人公の吉岡努と出会ってから彼女の人生は一変する。 ハンセン病についても書かれており、当時の排他...

遠藤周作や三浦綾子はクリスチャン作家として有名であるが、彼等の作品に共通するテーマとして「愛」や「赦し」がある。 この「わたしが・棄てた・女」は森田ミツの「愛」を描いた物語である。 主人公の吉岡努と出会ってから彼女の人生は一変する。 ハンセン病についても書かれており、当時の排他的な差別がミツを苦しめた。 ミツの感情はジェットコースターのように揺さぶられドン底まで落ちてしまう。なぜ自分だけこんなに苦しい思いをしないといけないのか、と神をも恨む。 客観的にみれば森田ミツの人生は不幸で不憫なものであるが、はたして本当にそうなのだろうか。 不幸で不憫な人間が他人に対して愛を与えることができるだろうか。 この物語に希望はあるのか。 愛について考えさせられる作品だ。

Posted by ブクログ

2026/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今でこそ、ハンセン病は不治の病ではないし、簡単に感染する恐ろしい病気ではないと理解されているが、ひと昔前までは親や友人、社会と隔離されまるで罪人かばい菌のような扱いを受けていた。弱い者やマイノリティを見つけると、人は差別したがる。表立って差別しなくても、今ならSNSで攻撃したりする。人間の持つ悲しい一面だ。 貧しく愚鈍でブスな森田ミツ。ハンセン病と診断され一度は隔離病院に入るが、誤診とわかり退院することになった。が、社会に戻っても居場所はない。結局病院に戻り修道女の手伝いをする。差別のない心優しい修道女は言う。「この病気は病気だから不幸じゃないのよ。今まで自分を愛してくれた家族や恋人にも見捨てられ孤独になるから不幸なの。でも不幸な人の間にはお互いが不幸という結びつきができるわ。たがいの苦しさと悲しみを分けあってるの。そんな交わりは普通の世間では見つけられないわ。考えようによってはここで別の幸福が見つけられるのよ。」一般社会で生きづらいミツは、ハンセン病院に自分の居場所を見つけたのではないでしょうか。 自分の性処理のためにミツと交わった学生吉岡の話が並行して語られている。ミツを小馬鹿にしながらも心の中のどこかで気にかけている。入社した会社の社長の姪っ子を嫁にするという計算高さも持ち合わせながら、遊びで一度だけ付き合った愚鈍な女に年賀状を書き、死んでしまったことを知って寂しさも感じている。吉岡もまた孤独な人間なのかもしれない。

Posted by ブクログ

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