ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(5-4) ハリー・ポッター文庫13

J.K.ローリング【作】, 松岡佑子【訳】

• 販売会社／発売会社: 静山社
• 発売年月日: 2012/12/05
• JAN: 9784863891722

商品レビュー

2024/08/26

前巻(5-3)を読んでから１ヶ月ほど間が空いてしまったが、やっぱりハリーポッターはいいなぁと夢中にさせてくれる。

神秘部へセストラルに乗って向かったのは映画通りだが、その後地上に降り立ってから電話ボックスに入り、救助しにきたとアナウンスに声をかければokされて、救助人のバッジを人数分渡されて通されるという変わった流れがあり面白かった。
そして神秘部に入るも、どこへ通じるか分からない複数の扉が並んでおり、どの扉を出入りしても戻ってくる度にシャッフルされる。
ハーマイオニーが強力な魔法を浴びて(完全詠唱ではなかったため大丈夫だった)気を失ったり、ネビルが鼻をやられたり、ロンも頭がやられたり脳みそに絡まれたりと、シリウス死亡以外にも様々な犠牲。全員ホグワーツの救護室で無事治療されるが、アンブリッジもケンタウロス達からどうやったのかダンブルドアが救出して寝かせておくも、宙を見たまま微動だにせず。(ロンが馬の足音の真似をするとピクリとし、きっとまだ夢を見ているんだわ…とぼやくアンブリッジ)

予言の玉はネビルのタップダンスの呪いの拍子に呆気なく割れ、周りは戦闘中で気づかず、ハリーとネビルだけがそのことを共有する。

最後にダンブルドアが全てを語る。
ダーズリー家に年に1回でも帰ることが重要である話(額の傷を受けた際にリリーの力でハリーは護られたので、親族であるペチュニアにも近しい血が流れているため、同じような守護の影響を受ける。その旨は、ハリーをダーズリー家に預けた時に手紙で記してあり、ペチュニアにも釘を刺す件があった。)
予言の玉の内容はダンブルドアが聞いた予言内容であり、トレローニー先生(著名な預言者の曾々孫で、ダンブルドアも最初はなんちゃって占い師かと失望していたが急に話し方が変わり予言がなされた)によるもの。ヴォルデモートかハリーポッター、どちらかが生きてどちらかが死ぬというもの。
当初は両親が軍団のメンバーであり7月生まれの子供ということで、ネビルもハリーと並ぶ候補者だったが、予言の初めの方しか聞かずにヴォルデモートに報告しに行った手下のおかげで、ヴォルデモートがハリーに手をかけたことで確定してしまった。
映画ではネビルは3人に比べれば脇役だが、聖マンゴでの両親といい、ネビルを主役にしてもおかしくなさそうな。
ハリーはやたらスネイプを嫌っていてダンブルドアに八つ当たりしているが、ハリーの暗号めいた忠告をスネイプは理解して色々手回ししており、さすが。
フレジョの退学も勢いがあって彼ららしくて良かったが、その後の登場が少ないのが残念。

マクゴナガル先生がアンブリッジに対して結構敵対心を見せているのが面白かった。ハグリッドを追い出すために実力行使に出たアンブリッジの手下に、注意をしに行ったマクゴナガルが不意打ちで気絶呪文を4発当てられて聖マンゴ行きになったのは衝撃だったが。
フレジョが庭を沼に変えるのはレガシーで再現されていたが、その沼も先生方がその気になればすぐ元に戻せるものをわざと手を出さず笑
アンブリッジは怒り、フィルチは仕方なく小舟で生徒たちを行き来させるという。
アンブリッジが去ってからフリットウィック先生がすぐ庭を元通りにし、1箇所だけ沼のままにした。(フレジョ記念？)

フレジョが去り際にピーブズに対し、後は頼んだぞと言い残し、珍しくピーブズが大活躍。学校のあちこちで暴れ回り、アンブリッジを困らせる。

ハリーはシリウスが死んだ後、思い出したようにほとんど首なしニックに、魔法使いは死んだらゴーストになれるのか？と聞きにいく。ニックも哀悼している人間がよく聞きに来るので予感はしたといいながら、シリウスはもう逝ってしまったと告げる。

ラスト、汽車で帰ってくるとウィーズリー夫妻やフレジョ、マッドアイ、トンクス、ルーピンなどが揃っており、同じくダーズリー親子もおり、ハリーを虐めたら承知せんぞ！と脅して帰る笑
気の毒なダーズリー笑

2024/06/23

ハリーとヴォルデモートは殺すか殺されるか、どちらか１つ。
予言って、不意に誰かが発して、それが魔法省にちゃんと保管できるものなの？

あまりにもダンブルドアがハリーに何も話さなかったことにより信頼関係にヒビが入ったことが、シリウスを失った原因と思われる。

2023/05/26

シリ……ウス……

知ってはいたけど。あなたが死んでしまって凄く悲しい。
ハリーの年齢の頃って、自分の考えが正しくて大人が間違ってるって思っちゃう。そして大人もきっと、子供には分からないだろうって思っちゃう。

子供を子供として扱わないことの大切さ。
きちんと伝えることの大切さ。
コミュニケーションの難しさ。色んなものを感じる。楽しいシーンの多かったハリーポッター。最近は中々辛いところも多いけど。
それでも気になって続きが読みたい。でも、シリウスが居ないんだなって思うと、それはものすごく寂しい。

追記：　アンブリッジとの戦いの日々がとっても好きです。