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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2012/11/24 |
JAN | 9784121021922 |
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政友会と民政党
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政友会と民政党
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3.4
21件のお客様レビュー
民主党がまだ元気だった頃に、政友会を自民党に・民政党を民主党に見立てて二大政党制の在り方について論じた本(本文中に直接的な現代政党との比較こそないが、あとがきから自民・民主の二大政党制を念頭に置いているのは明らか)。 既得権益層の支持を背景に政局的に物事を推し進める政友会と、政...
民主党がまだ元気だった頃に、政友会を自民党に・民政党を民主党に見立てて二大政党制の在り方について論じた本(本文中に直接的な現代政党との比較こそないが、あとがきから自民・民主の二大政党制を念頭に置いているのは明らか)。 既得権益層の支持を背景に政局的に物事を推し進める政友会と、政策的見地から政治を進めようとするもその軟弱さから実施へ一歩踏み込めない、よしんば踏み込めたとしても転んでしまう民政党との比較は面白い。惜しむべきは民主党が政友会と民政党の悪いところを受け継いでしまっている部分か。そのせいで仮定が崩れて論点がぼやけてしまっている感は否めないかな。 ただ細かい部分は読む前の両党のイメージから逸脱した知見を得られて面白い。よく軍部に迎合して515事件と共に崩壊したとも言われるが、少なくとも226事件までは(部分的に協力することはあっても)完全に迎合していた訳ではなく、軍中央部と理性的な連携をとりながら物事を進める部分もあったのは新しい発見だった。国際連盟脱退は軍の方が驚いていたくらいだし。 それだけに226事件と日中戦争は軍の政治への関わり方を根底から覆してしまったのだなぁと実感。 一次資料にかなり当たっているので、各論に関しては面白く読めた。 しかし近衛文麿本当に余計なことしかせんな。
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この段落、この章で何を説明したいのか、それを明確にせず歴史的文書や発言の引用を重ねていくため、戦前の日本の政治史はおろか、政友会や民政党についてなんら知識を持たない私は置いてけぼりにされたような気分になった。一度図書館か本屋で軽くページをめくってから、読むか読まないか決めると良い...
この段落、この章で何を説明したいのか、それを明確にせず歴史的文書や発言の引用を重ねていくため、戦前の日本の政治史はおろか、政友会や民政党についてなんら知識を持たない私は置いてけぼりにされたような気分になった。一度図書館か本屋で軽くページをめくってから、読むか読まないか決めると良い。 【この本を読もうと思ったきっかけ】 小説家・火野葦平の芥川受賞作『糞尿譚』が、戦前の北九州での政治模様を描いた作品であった。この小説に出てくる政友会と民政党を軽く調べてみた結果、この本が詳しく解説しているだろうと考えて読むことにした。 【他の本との繋がり】 Jack Snyderという国際政治学の教授が書いた『From Voting to Violence: Democratization and Nationalist Conflict』という本がある。この本は、民主主義化がまだ進んでいない国が民主主義化をしようと踏み切る際に戦争の可能性が高まるということを論じた本だ。日本の普通選挙化への歴史と政党、そして戦争までの細かい流れをこの井上寿一『政友会と民政党』で学習できたことは、Jack Snyderの唱える学説の理解にも繋がったといえる。
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なぜ、戦争に突入してしまったのか、という問いの答えの一つに政党政治の失敗ということがあるのではないかと、ここ最近考えていた。この本で解説してあった戦前、特に昭和一桁の頃の政党政治や、選挙の状況を確認するに及んで、いよいよその思いを強くした。足の引っ張り合いをしている政党に嫌気が差...
なぜ、戦争に突入してしまったのか、という問いの答えの一つに政党政治の失敗ということがあるのではないかと、ここ最近考えていた。この本で解説してあった戦前、特に昭和一桁の頃の政党政治や、選挙の状況を確認するに及んで、いよいよその思いを強くした。足の引っ張り合いをしている政党に嫌気が差した国民が、軍部に期待してしまう様子がよくわかった。 誰か1人が決めるのではなく、時間がかかっても仕方ないから民主主義で行くのがベターなのだと再認識。
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