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政友会と民政党 戦前の二大政党制に何を学ぶか 中公新書

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2012/11/24 |
JAN | 9784121021922 |


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政友会と民政党
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井上寿一「政友会と民政党」(中公新書) 戦前の7年間の政党政治について (1) 両党の沿革、(2) 7年間の政党政治、(3) 政党政治崩壊以降、両党から解党し大政翼賛会で第二次世界大戦を戦う時代まで記述。話が行ったり来たりするので一読では理解が難しい。以下(2) 政党内閣時代の部...
井上寿一「政友会と民政党」(中公新書) 戦前の7年間の政党政治について (1) 両党の沿革、(2) 7年間の政党政治、(3) 政党政治崩壊以降、両党から解党し大政翼賛会で第二次世界大戦を戦う時代まで記述。話が行ったり来たりするので一読では理解が難しい。以下(2) 政党内閣時代の部分の要約を示す。どちらの党も野党時代の行儀が悪すぎる。いたずらに政権党に非難を浴びせつづけることで政党政治自体への信頼を失わせた面もあると感じる。 1927 田中内閣(政友会):列国との協調を基本とする。パリ不戦条約を締結。その際、民政党は「人民の名において」という文言が憲法違反と非難。同内閣は張作霖爆殺事件で崩壊。 1929 濱口内閣(民政党):海軍軍縮問題、金輸出解禁、日華関税協定に取り組む。政友会は海軍軍縮条約に軍令部の反対を押し切って締結したことを「統帥権干犯」と非難。世界恐慌での混乱の中、濱口は暴漢に襲われ、後日死亡。 1931 若槻内閣(民政党):相互依存と経済連携での日中関係維持に取り組む。政友会は軟弱外交と非難。満州事変勃発後、内閣は不拡大方針をとるが現地軍の行動を追認せざるを得なくなる。政友会は、政府に協力して軍部を抑えようとする派と、この機に乗じて倒閣しようとする派に分かれる。最終的に政友会は「満蒙は帝国の生命線」との声明を出す。 1931 犬養内閣(政友会):国内のファッショ化が進み満州新国家を追認せざるを得なくなる。経済面では高橋蔵相の金輸出再禁止で小康を取り戻す。5・15事件で犬養内閣崩壊し、政党内閣の時代が終わる。
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民主党がまだ元気だった頃に、政友会を自民党に・民政党を民主党に見立てて二大政党制の在り方について論じた本(本文中に直接的な現代政党との比較こそないが、あとがきから自民・民主の二大政党制を念頭に置いているのは明らか)。 既得権益層の支持を背景に政局的に物事を推し進める政友会と、政...
民主党がまだ元気だった頃に、政友会を自民党に・民政党を民主党に見立てて二大政党制の在り方について論じた本(本文中に直接的な現代政党との比較こそないが、あとがきから自民・民主の二大政党制を念頭に置いているのは明らか)。 既得権益層の支持を背景に政局的に物事を推し進める政友会と、政策的見地から政治を進めようとするもその軟弱さから実施へ一歩踏み込めない、よしんば踏み込めたとしても転んでしまう民政党との比較は面白い。惜しむべきは民主党が政友会と民政党の悪いところを受け継いでしまっている部分か。そのせいで仮定が崩れて論点がぼやけてしまっている感は否めないかな。 ただ細かい部分は読む前の両党のイメージから逸脱した知見を得られて面白い。よく軍部に迎合して515事件と共に崩壊したとも言われるが、少なくとも226事件までは(部分的に協力することはあっても)完全に迎合していた訳ではなく、軍中央部と理性的な連携をとりながら物事を進める部分もあったのは新しい発見だった。国際連盟脱退は軍の方が驚いていたくらいだし。 それだけに226事件と日中戦争は軍の政治への関わり方を根底から覆してしまったのだなぁと実感。 一次資料にかなり当たっているので、各論に関しては面白く読めた。 しかし近衛文麿本当に余計なことしかせんな。
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この段落、この章で何を説明したいのか、それを明確にせず歴史的文書や発言の引用を重ねていくため、戦前の日本の政治史はおろか、政友会や民政党についてなんら知識を持たない私は置いてけぼりにされたような気分になった。一度図書館か本屋で軽くページをめくってから、読むか読まないか決めると良い...
この段落、この章で何を説明したいのか、それを明確にせず歴史的文書や発言の引用を重ねていくため、戦前の日本の政治史はおろか、政友会や民政党についてなんら知識を持たない私は置いてけぼりにされたような気分になった。一度図書館か本屋で軽くページをめくってから、読むか読まないか決めると良い。 【この本を読もうと思ったきっかけ】 小説家・火野葦平の芥川受賞作『糞尿譚』が、戦前の北九州での政治模様を描いた作品であった。この小説に出てくる政友会と民政党を軽く調べてみた結果、この本が詳しく解説しているだろうと考えて読むことにした。 【他の本との繋がり】 Jack Snyderという国際政治学の教授が書いた『From Voting to Violence: Democratization and Nationalist Conflict』という本がある。この本は、民主主義化がまだ進んでいない国が民主主義化をしようと踏み切る際に戦争の可能性が高まるということを論じた本だ。日本の普通選挙化への歴史と政党、そして戦争までの細かい流れをこの井上寿一『政友会と民政党』で学習できたことは、Jack Snyderの唱える学説の理解にも繋がったといえる。
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