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発展する地域衰退する地域 地域が自立するための経済学 ちくま学芸文庫
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発展する地域衰退する地域 地域が自立するための経済学 ちくま学芸文庫

ジェーン・ジェイコブズ(著者), 中村達也(訳者)

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発展する地域衰退する地域 地域が自立するための経済学 ちくま学芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2012/11/09
JAN 9784480095022

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発展する地域衰退する地域

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商品レビュー

4.1

19件のお客様レビュー

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2024/12/11

2024.12.07 北海道出張の往復で、やっと読み終えることができた。ジェインジェイコブスの「アメリカ大都市の死と生」をそろそろ読みたいと思って早10年、先に本作を読了することになったが、内容が目から鱗でマクロ的な経済の流れを考えさせられた。一歩引いた目線で物事を見るという行為...

2024.12.07 北海道出張の往復で、やっと読み終えることができた。ジェインジェイコブスの「アメリカ大都市の死と生」をそろそろ読みたいと思って早10年、先に本作を読了することになったが、内容が目から鱗でマクロ的な経済の流れを考えさせられた。一歩引いた目線で物事を見るという行為に、本当に頭いいんだなと思う。とにかく次が読みたくなる面白い本だった。 第1章は経済が門外漢である身からすればとても難解だったが、ここで諦めずに最後まで読んでほしい。振り返れば1章はマクロ経済学では世界を語れないというその限界を主張するための章だ。 著者は経済の単位を国でなく都市とすることでいろいろな物事がうまく行くと主張している。アメリカと日本で通貨の価値に差があり常に調整されているように、一国の首都である東京と地方都市の間の通貨が一律であることはおかしく、通貨が持つ本来の経済を修正するフィードバック機能が機能しないのである。 一次産業の効率化が起きる時に、そこで職を失う人の次の職が周辺の都市に求めることができないのであれば、失業者を増やしてしまう。イノベーションが起きる時、その背後には十分な都市の発展がないと、それは時期尚早である。 ある地域が発展する過程では、輸入置換が行われる。輸入品を模倣して自力で作り出し、それが国内の生活を豊かにするとともに、新たな輸出産業になる。輸出産業になるためには、自国と同等もしくはやや劣る輸出先の国家が必要であり、先進国との貿易関係しか持たない後進国は発展しない。 工場を誘致しただけではそこで作り出される職は借り物であり、一時的なものでしかなく、また工場が転出すれば元通りの経済の荒廃が待っている。自前の工業を持つ地域は、誘致した工業から技術を学び、それを基礎として自律的な経済を建設することができた事例もある(台湾)。インプロビゼーションが大事。 衰退の取引とは、帝国や防衛費に関するもの。帝国の首都が地方を助ける補助金を出すことで、地方がサービスの輸出先となりウィンウィンのように思える。がしかし、それは、新たなイノベーションを生む貿易には繋がらないもので、本来そうなる貿易に使えた部分を奪い取る。

Posted by ブクログ

2023/06/19

国民経済という枠組みの否定から始まり、都市地域という概念から都市間の有機的な繋がりの重要性を書き出している。 輸入置換が都市経済の発展を促す過程の説明と輸出に依存する経済の危険性を書き出す部分はとても興味深い。

Posted by ブクログ

2022/05/13

発展する地域と衰退する地域、その2つをわける要因について、都市による輸入置換と都市地域の重要性を説いている。 発展する地域のための処方箋と言うよりも、より効果的もしくは悪手にならない都市への介入方法について、歴史的な都市の興衰から紐解いている。 複雑な都市を取り巻く状態を分析し、...

発展する地域と衰退する地域、その2つをわける要因について、都市による輸入置換と都市地域の重要性を説いている。 発展する地域のための処方箋と言うよりも、より効果的もしくは悪手にならない都市への介入方法について、歴史的な都市の興衰から紐解いている。 複雑な都市を取り巻く状態を分析し、都市間および都市地域を持続的に発展させること、つまり1つの都市ではなく都市の有機的な繋がりを意識することを指摘している。 本書で述べらているのは、物質的な輸入置換品が中心と思われるが、産業構造が大きく変動している現在においても、適応しうる考え方なのではないだろうか。

Posted by ブクログ

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