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大事なものは見えにくい 角川ソフィア文庫
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大事なものは見えにくい 角川ソフィア文庫

鷲田清一(著者)

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大事なものは見えにくい 角川ソフィア文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川学芸出版/角川グループパブリッシング
発売年月日 2012/11/22
JAN 9784044075033

大事なものは見えにくい

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商品レビュー

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2025/04/10

・様々なテーマから、「表層」への享楽が浮かび上がる 哲学教師の職を得た三十代には、ひとが科学の基礎づけなどという「重い」仕事をやっているときに、顔や皮膚というもっとも表層的な主題に没頭した。そのあと、二十世紀の思想史から消え、だれも見向きもしない二つのテーマ、所有と幸福の問題に...

・様々なテーマから、「表層」への享楽が浮かび上がる 哲学教師の職を得た三十代には、ひとが科学の基礎づけなどという「重い」仕事をやっているときに、顔や皮膚というもっとも表層的な主題に没頭した。そのあと、二十世紀の思想史から消え、だれも見向きもしない二つのテーマ、所有と幸福の問題に取り組んだ。  こだわる対象は刻々と変わってきたけれど、こだわりそのものは全然変わっていない。が、そのかたちには心なしかうらぶれたところがないではない。そう、洗い場の使い古したスポンジのように。 >>>本書、p214 この部分で出てくる、「表層」が、ケアや政治の言説、デザインからファッション、ブランド、果ては教員としての試験との向き合い方や恋愛にまで、その語りの紡ぎ方を決めていたように思う。 これは、千葉雅也『勉強の哲学』で語られていたところの「享楽」、つまり偶然の出会いの痕跡として反復されるテーマであり好き嫌いの基準であると感じた。 こういった享楽があることで、多くの人が見逃してしまうであろうキザなイタリア野郎の仕草からも哲学が紡がれる >>> 空を向いて、イタリアらしいまぶしいばかりの陽射しを久しぶりに顔いっぱいに浴びるはずが、ふと、ひとりの男に眼を奪われてしまった。顔にではない。支配人のくせに仕事は店員にまかせ、壁にもたれたり、外の風景をぼんやり見つめたり、下を歩いているらしい顔見知りに手を振ったり……。きざなのである。が、優美なのである。そのぶらぶら歩き、しどけなさが。 (中略) ふと、家の犬のことをおもった。離れにつながる通路のところで、犬がお座りをして、じっと庭を眺めている。その姿が妙に高貴に見えるのである。そうか、イタリア野郎もそうだったが、人間的であるという以上に、動物的であるということのその先にこそ高貴さが漂うのではないか。  フランス語のコスメティックが、コスミックから(英語ならコスメティックスがコズミックから)きていることをご存じだろうか。化粧はもともと宇宙へのご挨拶といった意味をもっていて、あのきらびやかな色に染め上げられた鳥や花に対抗するかのように、空や土に溶け込むかのように、あるいはもっと激しく、しばしのあいだ獣や鳥に変身しようとして、からだに色を塗り、皮膚を刻み、羽根を身につける……。ところがいまの化粧ときたらどうだろう。視線は宇宙ではなく、社会に、他のひとびとに向いている。そしてひとびとのあいだでじぶんがどんなふうに映るか、じぶんの存在をもっと「上等」に見せるにはどう装ったらいいか、つまりそのためのセルフ・イメージの演出や微調整にかまけている。みすぼらしいコスメティックである。  動物的であるというのは、社会よりも宇宙に感応するということなのかもしれない。その微細な気配の変化に感覚を研ぎ澄ませているということ。平原にひとりたたずむ鹿の、あの、ぴぴっと動く耳のように。 >>>p178 イタリア野郎から、動物的であることや化粧へ飛躍する足場としての「表層」という享楽。あるいは、『フローとストック』の枠組みで言えば、単に「イタリア野郎」とラベリングすることで常識的=具体的ストックとして処理するのではなく、特異な一例=具体的フローとして世界を解釈しなおし楽しむための表層の哲学という弛緩剤。 エッセイは平易な言葉で語られるからこそ、哲学者が書いていても人間らしい部分が浮き立つのだなと思った。

Posted by ブクログ

2024/09/17

哲学エッセイというほどではなく、普通のエッセイ。わりと常識的な話に終始している感じがして、やや残念。(2013.11)

Posted by ブクログ

2024/04/07

高校の頃に知ってから度々読んでる鷲田清一さんのエッセイ集 『間合い』『違い』の章が特に楽しかった 所々当たり前に進められる論理に?となることがあっだけど多分それは世代による価値観の違いか自分の教養が足りないんだろうなって思いながら読み進めた 身近にこんな堅苦しいおじさんがいたらた...

高校の頃に知ってから度々読んでる鷲田清一さんのエッセイ集 『間合い』『違い』の章が特に楽しかった 所々当たり前に進められる論理に?となることがあっだけど多分それは世代による価値観の違いか自分の教養が足りないんだろうなって思いながら読み進めた 身近にこんな堅苦しいおじさんがいたらたまに会いたくなるんだろうな

Posted by ブクログ

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