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かおばな憑依帖
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/11/22 |
JAN | 9784103330813 |
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かおばな憑依帖
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商品レビュー
2.9
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かおばな憑依帖 時代小説+ファンタジーというのは山田風太郎の昔からあるジャンルで、傑作も多い。この作品もファンタジーノベル大賞受賞作ということで期待して読んだのだが…。 うーん、ちょっと雑なところが多いなぁ。主要登場人物が中途半端に動くのを構いきれずに収拾つかない感じ。掘り下げてないので「え、触れるのこんだけ?」「は?この人そのために?」みたいな薄さを感じるところが多い。 テーマやストーリー、キャラクターの魅力は感じられるので、構成展開をもうちょっと練ればもっともっと面白くなったと思う。作者こっからバケれば傑作を書きそうな予感もする。
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歴史ものには苦手意識があるものの、ファンタジーノベル大賞ということで頑張ってみた。序盤はやはり苦手かなという感じで進まなかったものの、物語が大きく動き出す中盤以降は全然気にならずあっという間の一気読み。 この、勢いで読めちゃう感じ、好きな人が好きなことを書きましたって感じ、キラ...
歴史ものには苦手意識があるものの、ファンタジーノベル大賞ということで頑張ってみた。序盤はやはり苦手かなという感じで進まなかったものの、物語が大きく動き出す中盤以降は全然気にならずあっという間の一気読み。 この、勢いで読めちゃう感じ、好きな人が好きなことを書きましたって感じ、キライじゃないっすよ。
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第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だそうだが、この賞は第1回大賞を酒見賢一『後宮小説』というファンタジーの本流から確実に外れた変化球に与えたことで以後の方向性が定まり、ファンタジー小説というよりどのカテゴリーでも異端になりそうな「変な小説」が受賞する傾向にあったよう...
第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だそうだが、この賞は第1回大賞を酒見賢一『後宮小説』というファンタジーの本流から確実に外れた変化球に与えたことで以後の方向性が定まり、ファンタジー小説というよりどのカテゴリーでも異端になりそうな「変な小説」が受賞する傾向にあったように思う(そして当然万人受けしないため、商業的には「売れない」作品が多くなってしまった)。 本作もファンタジーというよりはむしろ時代伝奇小説の範疇で捉えるべき作品で、怨霊や妖術の跋扈する山田風太郎のような世界観設定だが、山風のようなおどろおどろしさはなく、ライトな作風で時代物や伝奇物が苦手な人にも勧められるが、逆にこの設定ならもっとエログロを期待したくもなる。展開が予定調和で先が読める(オチも前半で予測できる)、余計な登場人物がいる(そのせいで主人公の存在が相対的に薄くなる)、あの人もこの人も「実は隠密でした」「実は暗殺でした」というのが多すぎ興醒めさせられる、徳川家や柳生家の権力闘争の練り込みが甘いなど問題が多い。
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