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かおばな憑依帖 の商品レビュー

2.9

9件のお客様レビュー

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2018/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かおばな憑依帖 時代小説+ファンタジーというのは山田風太郎の昔からあるジャンルで、傑作も多い。この作品もファンタジーノベル大賞受賞作ということで期待して読んだのだが…。 うーん、ちょっと雑なところが多いなぁ。主要登場人物が中途半端に動くのを構いきれずに収拾つかない感じ。掘り下げてないので「え、触れるのこんだけ?」「は?この人そのために?」みたいな薄さを感じるところが多い。 テーマやストーリー、キャラクターの魅力は感じられるので、構成展開をもうちょっと練ればもっともっと面白くなったと思う。作者こっからバケれば傑作を書きそうな予感もする。

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2017/02/20

歴史ものには苦手意識があるものの、ファンタジーノベル大賞ということで頑張ってみた。序盤はやはり苦手かなという感じで進まなかったものの、物語が大きく動き出す中盤以降は全然気にならずあっという間の一気読み。 この、勢いで読めちゃう感じ、好きな人が好きなことを書きましたって感じ、キラ...

歴史ものには苦手意識があるものの、ファンタジーノベル大賞ということで頑張ってみた。序盤はやはり苦手かなという感じで進まなかったものの、物語が大きく動き出す中盤以降は全然気にならずあっという間の一気読み。 この、勢いで読めちゃう感じ、好きな人が好きなことを書きましたって感じ、キライじゃないっすよ。

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2017/01/28

 第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だそうだが、この賞は第1回大賞を酒見賢一『後宮小説』というファンタジーの本流から確実に外れた変化球に与えたことで以後の方向性が定まり、ファンタジー小説というよりどのカテゴリーでも異端になりそうな「変な小説」が受賞する傾向にあったよう...

 第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だそうだが、この賞は第1回大賞を酒見賢一『後宮小説』というファンタジーの本流から確実に外れた変化球に与えたことで以後の方向性が定まり、ファンタジー小説というよりどのカテゴリーでも異端になりそうな「変な小説」が受賞する傾向にあったように思う(そして当然万人受けしないため、商業的には「売れない」作品が多くなってしまった)。  本作もファンタジーというよりはむしろ時代伝奇小説の範疇で捉えるべき作品で、怨霊や妖術の跋扈する山田風太郎のような世界観設定だが、山風のようなおどろおどろしさはなく、ライトな作風で時代物や伝奇物が苦手な人にも勧められるが、逆にこの設定ならもっとエログロを期待したくもなる。展開が予定調和で先が読める(オチも前半で予測できる)、余計な登場人物がいる(そのせいで主人公の存在が相対的に薄くなる)、あの人もこの人も「実は隠密でした」「実は暗殺でした」というのが多すぎ興醒めさせられる、徳川家や柳生家の権力闘争の練り込みが甘いなど問題が多い。

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2015/11/06

紹介文を見て気になって読んでみたのだが……うーん…なんか色々惜しいと言うか…;ファンタジーノベル大賞受賞かあ…装丁は好きです。

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2015/08/04

時代物は苦手でしたが、面白かったです。 サクッと読めるし、時代背景が分からなくても読破できます。 やや…対峙のシーンがリアルに書かれている為、グロいのがお嫌いな人にはオススメできません。

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2013/03/20

 怨霊に化け猫の象に忍びたちが対決するというとんでもない話だった。そのとんでもなさと、放蕩息子の右京を、茅野が口でバッサリ切り捨てあやつるところが気持ちいい。浄円院といい、母は強し。

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2013/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

江戸の吉宗将軍時代の怨霊対決ファンタジー。 前半での尾張と紀伊の確執、吉宗への怨念は大変盛り上げてくれました。 また、歴史上の人物(田沼意次親子、吉宗将軍親子、加納久通、青木昆陽)がからんで、時代的な薀蓄もたっぷりなところは良いです。 しかし、後半から柳生家が絡んだり、敵味方の怨霊(時代を超え、生き死にを超え、種類を超え)だらけになってしまうのには唖然としました。 せっかくの薀蓄もかすんでしまい、ドタバタ、ハチャメチャぶりしか記憶に残らず、母は強しが心に残っただけでした。

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2013/01/22

題名でてっきりあやかし退治の話かと思ったら、チョット歴史もの。徳川○○・・・わからん~ 最後の9章の題材で話が広がればおもしろかったのに。 主役は誰だったんだろう??

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2012/12/14

第24回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作品。吉宗の治世、将軍職簒奪を狙う尾張藩の怨霊に立ち向かう寄せ集め軍団の冒険活劇。とにかく破天荒でただただ面白い。それにしても、なんで象?(笑

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