おやすみプンプン(初回限定版)(11) ヤングサンデーC

浅野いにお(著者)

• 内容紹介: //付属品～愛子ブックカバー+プンプンしおり付
• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2012/11/30
• JAN: 9784091591302

商品レビュー

2013/01/23

先の見えない不安はそれだけでストレスや鬱を増幅させるけれど、そういう、同時代を生きている者でしか共有できない鬱憤を発散させてくれるのがこの漫画なのかもしれない。
オウム心理教を思わせる作中の思想団体まがいのペガサスまで肯定する気にはなれないが、何のために生きているのかわからないと思う人々が自分を承認してくれる唯一の存在として身を寄せる気持ちは、なんとなくわかる。単純なユートピアというだけのことだが、現実に救いを見出したい、真面目な人たちを取り込むのはたやすく思える。
ただ、初めっから何かを信じることに胡散臭さを嗅ぎとっている関くん。彼は頼もしい、というか、何にも信念の持てない若者ではあるけれど、それにはそれなりの芯が感じられるところが面白い。

あまり明るい方向には向かっていないが、親殺しや背徳的な愛情など、より文学的なかたちになってきて安定すら感じられる。
綺麗な物語だけが人を救う訳ではないのだと、改めて思う。

2013/01/19

どんどんカオスになってきて、もう読みたくないなぁ、と思いつつ、新刊が出ていることに気づくと買ってしまう。どこかで事態が好転するんじゃないかって期待してるんだけど。。

2012/11/30

エグ、エグられていくこの感じ、すごく嫌なあの感じ。でも何か少しだけ知ってる、でも知らない。
１１巻読んで思ったのは小学校とか中学校の頃好きだった女の子に会いたくないっ！

地味に、じみに突いてくるこの絶妙なイヤな感じ、さすが浅野いにお。

プンプン、プンプン。でも僕が君だったらそうするのかな？