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いまも、君を想う 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/10/30 |
JAN | 9784101271613 |
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いまも、君を想う
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いまも、君を想う
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
単行本刊行時以来、13年ぶりに再読。 映画「赤ひげ」の二木てるみの井戸の底に向かって叫ぶシーンの引用で、泣けてしまった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
こういう本は苦手だけれど、川本三郎さんということで読んでみた。 ここ数年、色んなことで友を亡くした私にとって、一番心に残ったのは 「通夜の席の酒も嫌だった」から始まるところで「…酒が入るうちに場所柄もわきまえずに笑い声が起きたりする。 喪主の方は客への礼儀として「故人はにぎやかなのが好きでしたから」と酒をすすめるら、それをしたくなかった。 家内がやつれ、そして静かに息を引き取っていった姿が目に焼きついている人間には「故人はにぎやかなのが好きでしたから」と決まり文句を言う気にはどうしてもなれなかった」 と言うところだ。 ある意味、流行病で、ここ数年家族葬が多い。 実はこれが一番理想なのかもしれないと、最近よく思うのだ。 そして「大事な人間が次々に去ってゆく。年齢的に仕方がない」 この「仕方がない」という、黙って受け入れると言う行為は、人を大きなものにするとも思う。そしてこの悲しみは決して癒えることはない。 しかし日常は、残酷にも普通に何も変わっていないように過ぎていく。 「歳をとるって言うのは残酷だ」と私が子供の頃、父がふと呟いたその言葉は、ずっと心の言葉の引き出しにあって、自分がそのくらいの歳になると、実感としてどーんと重みを増す。 よく、歳取ると子供にかえるのよと言われることもあるが、私は昔から違うと思っていた。それは確信へと変わる。子供にかえるのではなく、たくさんを知り得た人が、それを残酷なまでに静かに受け入れて時を過ごしていくと言う、人とは共感できない個人のものを積み抱えていっている経過だと思う。
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長年連れ添った糟糠の妻が先立つ。妻と過ごした月日を綴った本です。葬儀は、静かに送りたいと書中にありました。その気持ちに似た想いで読み終えた気がします。
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