シュガー*ホリック エタニティブックス・赤

斉河燈【著】

• 販売会社／発売会社: アルファポリス/星雲社
• 発売年月日: 2012/10/18
• JAN: 9784434172403

商品レビュー

2020/08/28

結婚して１０年だけれど、妻というのは肩書だけ。

ようやく時間が動き出した、みたいな話ですが
題名通り、わりと砂糖です。
敵かと思っていたのがそうでなかったり
思わぬ所が罠（？）だったり。
基本的にほのぼのと進んでいて、事件といえば
職場の女の子、でしょうか？

2017/03/05

なんちゅうか、まじめな源氏物語かな。

（え！？）　あの物語にまじめを加えるのは無理では

失礼。

１９才年上のイケメンと１６才で結婚した女の子の話。
イケメンはデザイン会社のボスで、顎鬚装備って、・・・アンタ俊太郎様ですかっちゅう話。

ちなみに、ダンナさまとなる相良さんは（主人公ちゃんの）両親の旧友で、いわゆる育児放棄をした主人公ちゃんの両親から彼女をひきとって育てたというなれそめやねんけど、そこから結婚に至る過程と、籍は入れたものの１０年間は保護者のような存在で過ごしたというストイックすぎる経緯は、なかなか面白かった。

いうほど山も谷もなく、相変わらずのエタニティ赤なのでそれなりに
「えっろ！！」
ちゅうシーンもあるんやけど、なんやろうね・・・。エタニティ赤を読みすぎたか、わりとアッサリしてると思った(笑)。
あかん、私のえろい定義がおかしくなってる(笑)！

文章は結構好み。
「どこかで読んだことがあるような（文章やな）・・・？」
と、思ってしまうくらいいい意味で、クセがない。ぜひ、他のタイトルも読みたいな。

知人の一人娘をめとるという展開のほかにもテーマがきちんと据えられているのもよかったのかも。
どちらかというと「奥ゆかしい」人ばかりが登場するので、みんな一歩踏み切ることができない。
でも、受ける方も「奥ゆかしい」ので、踏み込んできてくれたら、なんて要求はしないのね。
基本は「隣にいれればいい」って思ってる。

その基本が振り切れる瞬間が
「キャー！！」
と、なるわけやけど(笑)、相良さんはわりと普段から振り切れてるのか。
でもって、一度たがが外れた香奈ちゃんも大概振り切れてるか。笑

うんうん、かわいいバカップルやんね。
たぶん現在の私は現実がドロッドロの人間関係でかなりくたびれているので、ここまでドロドロ要素がない恋愛小説はすんごい癒されたよ！

まさに今のタイミングで読む本やったんやろうな・・・。よかったよかった。
読書による現実逃避、および頭の切り替えは大事やもんね。

とはいえ、終盤の怒涛の告白ラッシュには
「えっ！？」
って思ったし、藤くんの立ち位置も難しい・・・。(;^ω^)

「恋する乙女のポジティブ変換」
には、たしょう、ぐさっときた。

べつに恋はしてへんけど、他人に「結構なこと」を、言われていても、それを
「気にかけてもらっている」
と、勘違い（？）して、えへへ、と、笑ってしまうっていうノリちゃんがやや現在の自分とダブって見えたような気がして。

もちろん私は恋なんてしてへんけど、ほんまに私を思っての苦言なのかただの文句言いなのかをしっかりと見極めないと、あれもこれも流そうとしたらあかんよね。
ノーというべきことや、ちゃんと説明せなあかんところをなあなあにしたらアカンわ、と。

生活費が２人で月８万ってめちゃくちゃ贅沢やんね！？
私は４人で４万でしたけど・・・。

相良さんの会社のスタッフの名前が、藤堂、斎藤、永倉・・・。
相良さんの後輩の名前は宗治・・・。

なんやろう著者、新選組ファン？

あー、それにしても相良さんカッコイイ・・・。
香奈ちゃんのことを好きすぎるやろ。ベッタベタに甘やかせようっていうの、ほんまエエよね。
１９才の差も憧れるけど、現在の私が１９才年上の人と、と、なると５９才・・・。

介護ですやん。

（言うたらアカン）

もうこういうのは、少女まんがの世界やね。フィクションでこそ楽しめる、少女まんがの世界。
たまにはいいもんですなあ。

(2016.12.17)

2013/03/15

アートディレクターの篠竹相良45歳と、結婚十年目がもうすぐの香奈26歳。16歳で結婚して以来のセクスレス夫婦だったのに突然‥。両思いでセクスレス？とか設定に無理ありそうと思いながら読みはじめたが、段々そうだったんだあとか考え始め、無理なく楽しく読み終えました。
エッチにたどり着くまでジレジレかと覚悟してたら、最初からベッドシーンは飛ばしてて、さすが『ルージュ』でしたね。
海外でのパーティや妊娠や今後の展開も期待できそうです。