- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 新書
ピカソは本当に偉いのか? 新潮新書
定価 ¥792
605円 定価より187円(23%)おトク
獲得ポイント5P
在庫わずか ご注文はお早めに
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
12/2(月)~12/7(土)
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2012/10/17 |
JAN | 9784106104916 |
店舗受取サービス
対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる
店舗到着予定
12/2(月)~12/7(土)
- 書籍
- 新書
ピカソは本当に偉いのか?
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
ピカソは本当に偉いのか?
¥605
在庫わずか
ご注文はお早めに
商品レビュー
3.9
29件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『ピカソは本当に偉いのか?』 ★★★★★★★☆☆☆ 本書は、以下の疑問を投げかけている。 1. ピカソの絵(「アビニョンの娘たち」を中心として)は本当に美しいのか、どこがうまいのか 2. 見るものにそういう疑問を持たせる絵がどうして偉大な芸術とされるのか 3. どうしてこれほどの高値がつくのか 4. ピカソのような絵は誰でも書けるのではないか 5. そう思わせるような絵を偉大とする美術界はどこかおかしいのではないか 6. そういう絵にこれほどの高値をつける美術市場もどこかおかしいのではないか。 それらに対する返答。 1. ピカソの絵は、それ以前の美術の基準に照らせば美しくない。 しかし、ピカソの絵は、超絶なデッサン力に支えられており、非常にうまい。 2. ピカソの絵は当時求められていた前衛芸術であり、衝撃によって人々に従来の基準への疑問を抱かせることを狙っていた。 3. ピカソが現れた時代、それ以前の教会を飾ったり貴族の家を飾 るという実用性のある美術と異なり、美術館に入れるための絵が求 められており、美術品自体の主張が必要とされていた。 はその需要に応えていたから、高値がついた。 4、ピカソの作品は、高い技術と巧妙な市場戦略に支えてられており、亜流の作家では真似ができない。 5. ピカソの絵は、絵がもっぱら美術館に飾られるものになったと言う文化の変化に対応するものであり、その方向をうまく追求しているために偉大とされている。 6. 美術が儲かるとする投資家、画商、オークショニアの力により美術市場が支配されているため、高値がついている。また、新しい作家を育てるよりも、既に定評のある作家の作品の値を上げる方が、投資として効率的であると言う戦略に基づいて、ピカソの絵の価格が上がっている。 まあ、特に今の日本に生まれ育っていて、わざわざ現代アートなんかにハマる人ってのは相当変だし、ぶっちゃけ物の善し悪しをよく分かってないと思いますねー。 #読書 #読書メモ #読書感想 #ピカソは本当に偉いのか #現代アート #現代芸術
Posted by
単に表題の答えだけ書いてある軽めの新書かなと思って手に取りパラパラと読みはじめたら、タイトルから受けた印象よりずっと深い内容でおもしろかった。 ピカソを高く評価する美術界というものが、どういう価値観をもった場であり、どういう歴史の中で生じてきたかがまず語られる。 これは表題の問...
単に表題の答えだけ書いてある軽めの新書かなと思って手に取りパラパラと読みはじめたら、タイトルから受けた印象よりずっと深い内容でおもしろかった。 ピカソを高く評価する美術界というものが、どういう価値観をもった場であり、どういう歴史の中で生じてきたかがまず語られる。 これは表題の問いに答える準備として語られるが、それ自体が近代美術のなりたちの歴史を理解できるものになっていておもしろい。 そのような準備をいくつか経て、最終章で、表題の問いに回答が与えられる。 さらに、ではピカソ評価の「場」であり、またピカソだけでなく現代美術の評価の場となっている現代の美術界の価値観は、よいものであるのか、その基準も問うている
Posted by
以下の質問に答えている。 1.ピカソの絵(「アビニョンの娘たち」を中心として)は本当に美しいのか、どこがうまいのか 2.見るものにそういう疑問を持たせる絵がどうして偉大な芸術とされるのか 3.そのようにどうしてこれほどの高値がつくのか? 4.ピカソのような絵は誰でも書けるのではな...
以下の質問に答えている。 1.ピカソの絵(「アビニョンの娘たち」を中心として)は本当に美しいのか、どこがうまいのか 2.見るものにそういう疑問を持たせる絵がどうして偉大な芸術とされるのか 3.そのようにどうしてこれほどの高値がつくのか? 4.ピカソのような絵は誰でも書けるのではないか 5.そう思わせるような絵を偉大とする美術界はどこかおかしいのではないか 6.そういう絵にこれほどの高値をつける美術市場もどこかおかしいのではないか。 作者はこれにこのように答えている。(以下ネタバレ) 1.ピカソの絵は、それ以前の美術の基準に照らせば美しくない。しかし、ピカソの絵は、超絶なデッサン力に支えられており、非常にうまい。 2.ピカソの絵は当時求められていた前衛芸術であり、衝撃によって人々に従来の基準への疑問を抱かせることを狙っていた。 3.ピカソが現れた時代、それ以前の教会を飾ったり貴族の家を飾るという実用性のある美術と異なり、美術館に入れるための絵が求められており、美術品自体の主張が必要とされていた。ピカソの絵はその需要に応えていたから、高値がついた。 4、ピカソの作品は、高い技術と巧妙な市場戦略に支えてられており、亜流の作家では真似ができない。 5.ピカソの絵は、絵がもっぱら美術館に飾られるものになったと言う文化の変化に対応するものであり、その方向をうまく追求しているために偉大とされている。 6.美術が儲かるとする投資家、画商、オークショニアの力により美術市場が支配されているため、高値がついている。また、新しい作家を育てるよりも、既に定評のある作家の作品の値を上げる方が、投資として効率的であると言う戦略に基づいて、ピカソの絵の価格が上がっている。
Posted by