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英語音読指導ハンドブック フォニックスからシャドーイングまで
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 大修館書店 |
発売年月日 | 2012/10/15 |
JAN | 9784469245721 |
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英語音読指導ハンドブック
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シャドーイングやフォニックスも含めた「音読」の意義、指導法、効果を実践面と理論面から解説したもの。 音読と言えばRepeat after me.だけの指導を中心にやってしまうが、これでは「自分で音声化しなくてもオウム返しできるので、生徒も教師も、音読できていると勘違いしてしま...
シャドーイングやフォニックスも含めた「音読」の意義、指導法、効果を実践面と理論面から解説したもの。 音読と言えばRepeat after me.だけの指導を中心にやってしまうが、これでは「自分で音声化しなくてもオウム返しできるので、生徒も教師も、音読できていると勘違いしてしまうことが多い」(p.26)という指摘は、盲点だった。それを防ぐために「リード・アラウド・リッスン・アンド・リピート」というのが紹介されていて、なるほどという感じだった。ただ生徒が飽きてしまうのでは、という感じがして、とりあえずおれの授業ではおれが日本語を言って生徒が英語を言う、という形式やってみた。ありそうだけれども自分では気付かなかった指導法だった。また、重要な構文が含まれている文を、「何も見ずにリピートさせる」(リピーティング)というのも、ぜひ取り入れてみたい。他にも定番(?)の「四方読み」、「鉛筆置き音読」などを含めて38の音読指導法が紹介されており、誰が読んでもいくつか試してみたいと思う音読指導が含まれていると思う。ところで、黒板に書いてある文章を消しながら何度も音読させるやつの名前が「そして、何もなくなった(And then there were none.)」というのは、知らなかった。 他には、「単語やチャンクへの意味アクセススピードを速める音読練習」としての「クイック・レスポンス」(pp.127-30)というのはぜひ使ってみたいと思った。 音読やシャドーイングの効果について網羅的に述べられているが、特にライティングの授業における音読の効果(p.217)は、もっと意識されるべきだと思う。理論編では、結構シャドーイングの効果が述べられているのが印象的だった。たしか『教室におけるリスニング指導』という本では、シャドーイングはどちらかというと否定的(限定的)に扱われていた感じがするが、この本ではシャドーイングがリスニング力を向上させる効果があると、実験結果なども踏まえて述べられていた。まず「ボトムアップ・シャドーイング」と「コンテンツ・シャドーイング」の2つがある、と整理されている。さらに既習事項を扱う「コンテンツ・シャドーイング」にはリスニング能力の向上に効果がなく、リスニング力の向上には「ボトムアップ・シャドーイング」を行うべき(p.260)と述べられている(「『初聞』の音声教材をシャドーイングすることが大変重要である」(p.265))。「①復唱力の向上、②調音スピードの向上、③ピッチ幅の拡大、④潜在記憶化の促進という4つ」(p.353)の効果があると述べられている。 何かの本で、「外国語をしゃべっている時は馬鹿になる。」というのを読んだことがある。つまり外国語を聞いて話している時は言語の処理に脳の多くを使ってしまうので、その分、内容を論理的に処理する分の容量が足りなくなってしまう、のようなことが書かれていたが、理論編の部分は、主にそのようなことが書かれており、読んだもの聞いたものをいかに高速に処理し、その分で内容理解の処理に多く使えるようにするために音読やシャドーイングの効果がある、ということだった。とても有益な内容だったと思う。(12/12/23)
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