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天体による永遠 岩波文庫
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天体による永遠 岩波文庫

オーギュストブランキ【著】, 浜本正文【訳】

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天体による永遠 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2012/10/18
JAN 9784003422519

天体による永遠

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商品レビュー

3.8

9件のお客様レビュー

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2025/01/09

図書館で借りた。 著者はオーギュスト・ブランキで、フランス革命の活動家。フランス革命の関連で30年以上檻の中に居た人らしい。革命家ではあるが、本書の内容は自然科学・宇宙科学である。宇宙とは…からはじまり、ラプラス変換で知られる幾何学者ラプラスに対する批判、世界の起源などが綴られて...

図書館で借りた。 著者はオーギュスト・ブランキで、フランス革命の活動家。フランス革命の関連で30年以上檻の中に居た人らしい。革命家ではあるが、本書の内容は自然科学・宇宙科学である。宇宙とは…からはじまり、ラプラス変換で知られる幾何学者ラプラスに対する批判、世界の起源などが綴られている。 しかし自然科学の世界では著者の名が知られていない。そんな人の本がなぜ岩波文庫から出ているのか?それは、非常に感情が込もった、詩的な文章だからではないだろうか。21世紀の今、この本を読むと、科学的にはめちゃくちゃだ。ド素人の私でも科学的に「ここは間違っている」と指摘できる箇所がいくつかある。 ただ、著者が宇宙に対して感激・感動しているのはすごく伝わった。私は理系で大学院まで進んだものの、科学・scienceに対してここまで興奮した記憶はない。なんとなく三島由紀夫を思い起こさせた。そういう意味・側面ではいろいろ考えさせられた。とは言え科学的知識は得るものがなかった。星3つ。

Posted by ブクログ

2017/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ナポレオンから第3共和制までの、フランス政治史の中でも激動の時代に生きた「革命家」である。 半端じゃないよー! 50回以上の通算40年を超える禁固刑にめげることなく、指導者として革命家であり続け。67歳で幽閉されたトーロー要塞はブルターニュ半島の先端近く、イギリス海峡の荒波に揉まれる岩礁の上に築かれた古い要塞。囚人独りに駐屯部隊がつく。映画「パピヨン(古いわー)」の世界だよ。 そんな中で想いを馳せるのは無限の天体に循環思想だよ。幾らニーチェとの相似点があったって、この不屈の精神は「ペシミズム」じゃない。 ノリは全然違うけど、現実からぶっ飛んで、ココロは宇宙に飛んじゃうトコ、足穂ちっくと言えなくもない。

Posted by ブクログ

2016/11/01

宇宙は無限であるのに対し、原子の種類は有限である。ゆえに無限の宇宙は有限の原子の組み合わせが繰り返されているだけだ。すなわちこの宇宙のどこかに、この地球と同じ星は存在し、そこには私たちと同じ人類が生息しているはずだ。しかもその数は無限なのである。その無限に存在する地球のコピーの星...

宇宙は無限であるのに対し、原子の種類は有限である。ゆえに無限の宇宙は有限の原子の組み合わせが繰り返されているだけだ。すなわちこの宇宙のどこかに、この地球と同じ星は存在し、そこには私たちと同じ人類が生息しているはずだ。しかもその数は無限なのである。その無限に存在する地球のコピーの星の中にはナポレオンが勝利を収めた星もあれば市民の革命が成就した星もあるはずだ。失敗に終わった企ても、どこかの星では成功しているに違いない……。19世紀フランスの革命家が獄中で構想した本書は、宇宙の無限性を語りつつやがてパラレルワールド論を展開するに至り、永劫回帰の思想にたどり着く。革命の挫折とルサンチマンと希望が織り成す稀有なる宇宙論(といってよければの話だが)。

Posted by ブクログ

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