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一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで
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一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで

呉座勇一【著】

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一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 洋泉社
発売年月日 2012/09/27
JAN 9784800300195

一揆の原理

¥825

商品レビュー

3.4

10件のお客様レビュー

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2025/09/11

呉座氏の本は五冊目。この本を読むまでは百姓一揆というと一味神水をして酒を酌み交わした農民たちが傘連判状に名前を書いて血判を押した後、大勢で庄屋や代官の家に押し寄せ、要求を申し入れ、従わなかったら打ちこわしを行うようなイメージを抱いていた。いわゆる『カムイ伝』に出てくるような農民像...

呉座氏の本は五冊目。この本を読むまでは百姓一揆というと一味神水をして酒を酌み交わした農民たちが傘連判状に名前を書いて血判を押した後、大勢で庄屋や代官の家に押し寄せ、要求を申し入れ、従わなかったら打ちこわしを行うようなイメージを抱いていた。いわゆる『カムイ伝』に出てくるような農民像であるかもしれない。しかしこの本を読んだ後、そのイメージは少し変わった。一揆の本質は体制を倒す実力行動ではなく、人と人とをつなぐ紐帯にあると筆者はいう。近世の百姓一揆は「一揆」をネガティブに見る社会風潮を受けて「変質」した一揆であり、一揆本来の姿を知るには、人々からプラスに評価されていた中世の一揆を検討する必要がある。そしてそれは反権力闘争ではない。年貢をまけてくれとか代官をクビにしてくれとかそういう条件闘争は行うが領主を打倒するような意図は持っていない。そして「一揆」は色々な意味、様々な用法を持っており、時代とともに意味が変わっていくので、「一揆とは〇〇だ!」とズバリ明快に言い切ることは難しい、と作者はいう。また本書の後半では二人だけでも結成される一揆があるという事が書かれている。いずれも他人同士が「同心」して協力しあうための儀式、手続きなのである。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file10/naiyou34405.html

Posted by ブクログ

2019/01/06

本著の中でも紹介されているファミコンソフト「いっき」。 ああ、そういうのあった!と懐かしくなりましたが、確かに一揆というと竹槍持っての武装蜂起というイメージなんだよね。 (1980年生まれの著者がよくそんなの知ってるな、という気はしたけど…) ところが、そういった竹槍武装蜂起イ...

本著の中でも紹介されているファミコンソフト「いっき」。 ああ、そういうのあった!と懐かしくなりましたが、確かに一揆というと竹槍持っての武装蜂起というイメージなんだよね。 (1980年生まれの著者がよくそんなの知ってるな、という気はしたけど…) ところが、そういった竹槍武装蜂起イメージの一揆というのは「階級闘争史観」に囚われたものだと著者は断じます。 明治初期のほんの10年間ほどに発生した「新政府反対一揆」に限られるものであると。 中世・近世の一揆(国人一揆、一向一揆、土一揆、百姓一揆、etc)は、体制転覆を目指したようなものではなく、体制の存続を肯定し、体制内での地位向上、待遇改善を目指し、権力者に対してアピールを行うものであった。 現代で云えば、強訴はデモであり、逃散はストライキであると。 労使協調を前提とした「春闘」や、現実的・具体的な解決策を提示しない「反原発デモ」という喩えが、非常によく腹に落ちます。 これとは別に、一揆には「契約」という側面をもった形態のものがあったことが解説されます。 交換型の一揆契状を取り交わし、同盟関係を結んだり、親子契約・兄弟契約を締結したりする。 地縁・血縁ではなく、「ルール」を基盤とした関係を構築する点で、著者はこれらを現代におけるSNSになぞらえます。 ただ、こっちの喩えはわかるようでイマイチわからなかった。 とにかく、「春闘」や「反原発デモ」のイメージがとてもわかりやすく、日本人って昔も今も変わらんのね、というか、これから先もちょっとやそっとじゃ変わらんのだろうな、というのが最も印象に残りました。

Posted by ブクログ

2018/11/04

 応仁の乱 → 戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか → 一揆の原理と呉座 勇一の本を連読。  本書は途中で読むのをやめようとしたが、「次の章まで」ともう一歩踏み出したのが良かった。そこから俄然面白くなった。  筵旗立てて竹槍や鎌鍬持って土煙を上げ突進するという一揆...

 応仁の乱 → 戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか → 一揆の原理と呉座 勇一の本を連読。  本書は途中で読むのをやめようとしたが、「次の章まで」ともう一歩踏み出したのが良かった。そこから俄然面白くなった。  筵旗立てて竹槍や鎌鍬持って土煙を上げ突進するという一揆のイメージが完全に覆った。武士同士の一揆、二人だけの一揆・・・そもそも「揆」とは、はかりごととかやり方という謂いであったのか!無知って悲しい。  強訴(嗷訴)は他の二冊でも触れられているが、「強請(ゆすり)たかり」の類ではなく、理にかなったデモであったとは・・・

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