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家鳴り 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2012/09/20 |
JAN | 9784087468854 |
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家鳴り
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商品レビュー
3.8
24件のお客様レビュー
真面目な筒井康隆 という感想を持った。 パニック小説から恋愛ホラー、近未来SF、他、何のジャンルに入れて良いか判断できない作品。 どの作品も構成があり、小説として面白い。特に冒頭のパニック小説「幻の穀物危機」はリアリティーがあり、情景が迫って来る。戦中の食糧危機を体験したのだろう...
真面目な筒井康隆 という感想を持った。 パニック小説から恋愛ホラー、近未来SF、他、何のジャンルに入れて良いか判断できない作品。 どの作品も構成があり、小説として面白い。特に冒頭のパニック小説「幻の穀物危機」はリアリティーがあり、情景が迫って来る。戦中の食糧危機を体験したのだろうか。 ・幻の穀物危機 東京直下型地震で大量の難民が山梨に向かう。地元住民と避難民の間で食料争奪戦が起きる。移住者の主人公は微妙な立場で様子を見るが…。 ・やどかり 教師が女子生徒と関係を持って破滅する話。 ・操作手 ボケた母親がロボットの介護士に恋をする話。 ・春の便り ・家鳴り 病んだ妻が病的に太る話。 ・水球 ・青らむ空のうつろのなかに 虐待されて育った少年が、擁護施設で豚の世話をするうちに斜め上の成長をしてしまう話。
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1999(平成11)年に単行本化。 初めて読む作家。裏表紙に「ホラー短篇集」とあったので買ってみて、また気晴らしのつもりで読み始めたのだが、これは「ホラー短篇集」とは言えない。巻頭の「幻の穀物危機」と「家鳴り」あたりはややホラーっぽいと言えなくもないが、ほかのはちょっと「世に...
1999(平成11)年に単行本化。 初めて読む作家。裏表紙に「ホラー短篇集」とあったので買ってみて、また気晴らしのつもりで読み始めたのだが、これは「ホラー短篇集」とは言えない。巻頭の「幻の穀物危機」と「家鳴り」あたりはややホラーっぽいと言えなくもないが、ほかのはちょっと「世にも奇妙な物語」のようなテイストではあっても、ホラーのカテゴリにはまるものではなかった。「恐怖」が主眼ではないからだ。 が、どうもこれらの作品は後味が悪いようで、どこか「イヤな気持ち」にさせられた。イヤミスなる言葉は最近あるようだが、ミステリではないから該当しない。イヤ小説集であることは確かだ。 こうした後味の悪さ、胸に何かが残るようなキレの悪さは、ホラー映画ではよくあるテイストなので、その点に限ればホラーっぽいとも言えるかもしれない。 何だか妙な味の短編を書く作家ではある。あまり良い気持ちのする読書ではなかったが、なんとなく気になるようでもあるので、また違う小説を読んでみたいと思う。
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とても面白く読めました。 短編はあっさりしていて物足りなく感じることが多く苦手なのだけど、なかなかに考えさせられるストーリーが多かったです。 1話目『幻の穀物危機』の旦那の頼りなさには笑えました。 一人で駆け回る割には、毎回何も収穫ないし。 いずれくるであろう首都直下型地震の後、こんな日本になってしまうのかと考えさせられる話でした。 3話目の『操作手』もよかったです。 自分が介護される歳になったら、こんなロボットが実用化されていたらいいな〜 篠田さんの書くお話は女性が強いんですよね。 だからなのか、男性がほんと頼りなくて…
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