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家鳴り 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2012/09/20 |
| JAN | 9784087468854 |

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商品レビュー
3.9
25件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
災害が起こり食べる物を求めて集団で人を襲う、襲われる方も身を守る為に相手を殺す..えげつない 代わり映えのない日常だったり、穏やかな日常の中に小さな不穏が混じってて後半に一気にその不穏が暴走するような話ばかりだった それなのに終わり方が温いというか前向き なんだか最後幸せそうな空気が出ているそれが地味に怖い 大きな災害、育児放棄の家庭、介護問題、夫婦格差、不景気に不倫、扱いにくい子供と虐待と社会問題がたっぷり詰まってました
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真面目な筒井康隆 という感想を持った。 パニック小説から恋愛ホラー、近未来SF、他、何のジャンルに入れて良いか判断できない作品。 どの作品も構成があり、小説として面白い。特に冒頭のパニック小説「幻の穀物危機」はリアリティーがあり、情景が迫って来る。戦中の食糧危機を体験したのだろう...
真面目な筒井康隆 という感想を持った。 パニック小説から恋愛ホラー、近未来SF、他、何のジャンルに入れて良いか判断できない作品。 どの作品も構成があり、小説として面白い。特に冒頭のパニック小説「幻の穀物危機」はリアリティーがあり、情景が迫って来る。戦中の食糧危機を体験したのだろうか。 ・幻の穀物危機 東京直下型地震で大量の難民が山梨に向かう。地元住民と避難民の間で食料争奪戦が起きる。移住者の主人公は微妙な立場で様子を見るが…。 ・やどかり 教師が女子生徒と関係を持って破滅する話。 ・操作手 ボケた母親がロボットの介護士に恋をする話。 ・春の便り ・家鳴り 病んだ妻が病的に太る話。 ・水球 ・青らむ空のうつろのなかに 虐待されて育った少年が、擁護施設で豚の世話をするうちに斜め上の成長をしてしまう話。
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1999(平成11)年に単行本化。 初めて読む作家。裏表紙に「ホラー短篇集」とあったので買ってみて、また気晴らしのつもりで読み始めたのだが、これは「ホラー短篇集」とは言えない。巻頭の「幻の穀物危機」と「家鳴り」あたりはややホラーっぽいと言えなくもないが、ほかのはちょっと「世に...
1999(平成11)年に単行本化。 初めて読む作家。裏表紙に「ホラー短篇集」とあったので買ってみて、また気晴らしのつもりで読み始めたのだが、これは「ホラー短篇集」とは言えない。巻頭の「幻の穀物危機」と「家鳴り」あたりはややホラーっぽいと言えなくもないが、ほかのはちょっと「世にも奇妙な物語」のようなテイストではあっても、ホラーのカテゴリにはまるものではなかった。「恐怖」が主眼ではないからだ。 が、どうもこれらの作品は後味が悪いようで、どこか「イヤな気持ち」にさせられた。イヤミスなる言葉は最近あるようだが、ミステリではないから該当しない。イヤ小説集であることは確かだ。 こうした後味の悪さ、胸に何かが残るようなキレの悪さは、ホラー映画ではよくあるテイストなので、その点に限ればホラーっぽいとも言えるかもしれない。 何だか妙な味の短編を書く作家ではある。あまり良い気持ちのする読書ではなかったが、なんとなく気になるようでもあるので、また違う小説を読んでみたいと思う。
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