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ソクラテスの弁明 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2012/09/12 |
| JAN | 9784334752569 |
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ソクラテスの弁明
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商品レビュー
4
72件のお客様レビュー
おそらくとても大切なことが書いてあるのだろうが、今のレベルでは深く理解できていない気がする。 またいつの日か読み返したい。
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哲学の原点に倫理的な動機があったことがよく分かる。訳文は読みやすく、訳者の解説も充実しており、紀元前の古代ギリシャの裁判の理解には周辺知識が必須であるため有益である。プラトンの生涯の説明などもありお得でもある。解説によると本書は『裁判で実際に語った内容の記録』ではなく『ソクラテス...
哲学の原点に倫理的な動機があったことがよく分かる。訳文は読みやすく、訳者の解説も充実しており、紀元前の古代ギリシャの裁判の理解には周辺知識が必須であるため有益である。プラトンの生涯の説明などもありお得でもある。解説によると本書は『裁判で実際に語った内容の記録』ではなく『ソクラテスの生と死とは何だったかの真実を、「哲学」として弁明するプラトンの創作』であり、有名なデルフォイの『神託』事件の史実性も微妙ということであった。だが、ここはあまり気にしなくてもいいと思う。『ソクラテスの弁明』が書かれたのはソクラテスの刑死から10年以内くらいらしく、人々の「あの有名人ソクラテスさん」に関する記憶も鮮明であったはずで、少なくとも「ああ、いかにもソクラテスさんが言ってそう!」くらいのリアリティはあるはずだ。 語られていることの中心は『不知の自覚』に象徴的なように、神々の知恵の前では取るに足らないような『人間的な知恵』を自覚し、知らないことは知らない言うような謙虚な姿勢であり、それに伴う誠実さや、大衆に迎合しない勇気である。しかしこれが、ソクラテスが主張する『魂というものができるだけ善くなるようにと配慮』することの全貌なのだろうか?後の哲学の発展を知る我々には、『ソクラテスの弁明』には形而上学的な動機が欠けているように思う。私のソクラテス理解が皮相的なものだとしても、そこには倫理的動機と形而上学的動機の質的な差異があるように思う。アリストテレスが「すべての人間は、生まれつき、知ることを欲する」と書いた、あの情熱である。その欠如は、ソクラテスの行動が神々=デルフォイの『神託』に突き動かされたものであり、神々という世界の究極原因そのものは、ソクラテスの『人間的な知恵』にとっては当然ながら探究の範囲外だったことにも明らかだろう。おそらく同じ「?」が、プラトンをしてイデア論に至らせたものではないだろうか。そして私が思うに、ソクラテスの倫理的な動機に、プラトンの形而上学的な動機が混在しなければ、それから約2400年に及ぶ哲学の発展はなかったのではないか、そのようにも思われる。 読後、私に思い出されたのはキェルケゴールであった。彼はソクラテスを自らの範としつつ、ただ一人で神の前に立ち、大衆を挑発するように自説を展開した。 訳者の解説に対する違和感を述べておくと、『ソクラテス=プラトン哲学の核心とも言うべき「魂」と「肉体」の峻別』ということが説明されているが、少なくとも『ソクラテスの弁明』においては「善く生きる」ことが中心であり、解説で触れられているような心身二元論的な発想は表立ってない。むしろそれは『パイドン』などに見られるプラトン固有の発想に分類されるのではないか。確かに死について肯定的に語られるが、それはあくまで、死について知りもしないのに恐れるのはおかしいという『不知の自覚』の実践の一例である。訳者は『死後への期待は、死がなにものでもないというもう一方の想定よりも、はるかに力強く語られている』と主張するが、それを念頭に改めて本文を読んでみても、私の理解は動かされなかった。
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少なくとも概要は多くの人が知っているであろう本書。気まぐれに紐解きました。 古代ギリシャの賢人ソクラテスが被告となった裁判での彼の弁明とされるもの。 どうしても現代の法廷を基準にして読んでしまい、当時の文化、思想、知識の視点を想像しながら楽しむというのが困難でした。そのあたり...
少なくとも概要は多くの人が知っているであろう本書。気まぐれに紐解きました。 古代ギリシャの賢人ソクラテスが被告となった裁判での彼の弁明とされるもの。 どうしても現代の法廷を基準にして読んでしまい、当時の文化、思想、知識の視点を想像しながら楽しむというのが困難でした。そのあたりをもう少し勉強し直す必要を感じました。 現時点での感想としては、「裁判ごっこ」の域を出ないと感じたのが正直なところ。被告ソクラテスと原告人の双方とも、真っ直ぐな議論ではなく、次元のズレた発言の応酬で、茶番です。古代においては、これも裁判なのでしょうね。 ソクラテスの弁明内容には理路整然とした美しさを期待していたのですが・・・。 矛盾を感じる箇所も散見されるので、史実に加えて作者プラトンの創作がかなり含まれている気がします。 「無知の知」のエピソードが代表的なところです。冷静に読むとやはり無理があり、ソクラテスを持ち上げるためのフィクションと思われます。現代でも当たり前のことですが、各分野のトップランナーとされる人物にはそれに値する知識、技術、実績があり、その道において非専門家よりも優れていることは否定しようがありませんので(人格の謙虚・傲慢は知・無知とは別問題)。 名著と言われる本書ですので、私の哲学の素養をもっと練ることで味が出てくるはず・・・
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