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スターリンのジェノサイド
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2012/09/12 |
JAN | 9784622077053 |
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
この本ではスターリンによる大量殺人がどのようなものであったかがわかりやすく解説されています。 ナチスによるホロコーストは世界的にも非常によく知られている出来事であるのに対し、スターリンによる粛清は日本ではあまり知られていません。なぜそのような違いが起きてくるのかということもこの本...
この本ではスターリンによる大量殺人がどのようなものであったかがわかりやすく解説されています。 ナチスによるホロコーストは世界的にも非常によく知られている出来事であるのに対し、スターリンによる粛清は日本ではあまり知られていません。なぜそのような違いが起きてくるのかということもこの本では知ることができます。
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<スターリン政権下での大量のソヴィエト国民の死を考える> 本文150ページ程度の本だが重い。 スターリン政権下で、非常に多くのソヴィエト国民が死亡したという。NKVDの数字では、1930年代から1953年までに処刑されたのが110~129万、特別移住地に強制移送されたのが600...
<スターリン政権下での大量のソヴィエト国民の死を考える> 本文150ページ程度の本だが重い。 スターリン政権下で、非常に多くのソヴィエト国民が死亡したという。NKVDの数字では、1930年代から1953年までに処刑されたのが110~129万、特別移住地に強制移送されたのが600万(うち25パーセントが早期に死亡)、1600万~1700万が強制労働収容所に監禁され、有罪判決が300万、収容所の10%が早期死亡したという。途方もない数字だが、その他にもこれには含まれない少数民族の処刑や飢饉の犠牲者がいるという。 本書はこうした大量死を引き起こした計画の中心にいたのは常にスターリンであり、そしてこうした死がジェノサイドであることを主張している。 そもそも、スターリン独裁下での死は、国連によるジェノサイドの定義からは外れるという見方が大勢であるようであり、著者はその議論から始めている。 この辺り、学問的なことに加えて、政治的な意図が絡むようであり、門外漢としては安易に何かを言いにくい。大量殺人があり、スターリンがその原因であると考えるのが妥当であり、ジェノサイドと見なし得るものであろうけれども学者の見解も一致しているわけではない、という問題提起として、記憶に留めて置きたいと思う。 十分な議論が尽くされているように感じられないのは、スターリン時代の公文書が完全に公開されていないことにもよるのだろう。 具体的に事件として章が割かれているのは、 ・富農(クラーク)撲滅 ・飢餓殺人(ホロドモル) ・民族の強制移住 ・「大恐怖政治」(大粛正) である。 とりわけ印象に残るのは、農民を農地から強制的に排除した結果の穀物危機によるウクライナの大飢饉である。ただこの時期、ほかの地域でも飢饉は深刻であったようで、そのため、分析が困難である面もあるようだ。 巻末に参考文献が挙げられており、邦訳がある書籍もいくつかある。ここからはじめてさらに知るための出発点としても使える本だと思う。
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著者のこの本の意見の骨子は、ナチスのホロコーストばかりがジェノサイドとして注目されるが、スターリンのジェノサイドも並ばずとも近い位置にはつけるだろうと そしてスターリンのジェノサイドを150ページ程でコンパクトにまとめています 正直言って著者の意見には賛成なのですが、この本の読...
著者のこの本の意見の骨子は、ナチスのホロコーストばかりがジェノサイドとして注目されるが、スターリンのジェノサイドも並ばずとも近い位置にはつけるだろうと そしてスターリンのジェノサイドを150ページ程でコンパクトにまとめています 正直言って著者の意見には賛成なのですが、この本の読者層はスターリンの人生やその悪行など周知でしょうし、優れた研究書が数多く出ている今、更にこの一冊を付け加えるべきかはどうかと思います スターリンをよく知らなくて、この本を初めてのとっかかりにする、というのなら素晴らしい本なのでしょうが
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