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細菌が世界を支配する バクテリアは敵か?味方か?
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白揚社 |
発売年月日 | 2012/09/07 |
JAN | 9784826901666 |
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細菌が世界を支配する
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
原題は「Allies and Enemies」、当然と言えば当然かもしれないが、現代の方がより著者の趣旨を的確に表現している気がする。 かなり専門的な記述も多く、正直あまりよく理解できない内容もあったのだが、不思議と読みやすい。 細菌というと病原菌ばかりを思い出すが、私たちの暮...
原題は「Allies and Enemies」、当然と言えば当然かもしれないが、現代の方がより著者の趣旨を的確に表現している気がする。 かなり専門的な記述も多く、正直あまりよく理解できない内容もあったのだが、不思議と読みやすい。 細菌というと病原菌ばかりを思い出すが、私たちの暮らしに有益に働く細菌も数多くいる。細菌の力なくして生命活動が成り立たない生き物もいる。 殺菌、抗菌に頼りすぎることの弊害もある。 微生物についてもっとよく知ってください、避けるべきは避け、上手に付き合うべきは付き合って、うまくやっていきましょうね、ということと理解した。 さまざまな微生物の活動や働きについてもそれなりに面白く読んだが、細菌にまつわる研究者たちの歴史の部分がことのほか興味深く、『世にも奇妙な人体実験の歴史』を思い出した。 研究者たちの熱意には改めて驚かされるし、こんなにごくごく小さな細菌や様々な生物など、地球上に生息するあらゆる生き物の生命活動がここまで解明されていることに、長い歴史の中で研究者たちが強い探求心をもって、たゆまず努力を続けてきたその賜物であると感嘆せずにはいられない。 それでも、まだ地下数百メートルに潜むであろう未知のバクテリアのすべてを知るには長い時間がかかる、とさらに言っているくらいで、研究者たちのとどまるところを知らない探求心、解明の使命感には感服するばかりである。 そういう研究者たちの地道な努力の上に現代の科学は成り立ち、その恩恵を私たちが受けているんだな~としみじみ感じ入った。
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目に見えず、病気にかかったり病気が流行ったときくらいしか意識することのない細菌たちの話。このように、細菌は、病原菌とかばい菌として認識され、実際に、結核やペストなど恐ろしい病気を引き起こすが、著者は、もっと広い視点から細菌について語る。中でも、著者のお気に入りは、高温や高圧など生...
目に見えず、病気にかかったり病気が流行ったときくらいしか意識することのない細菌たちの話。このように、細菌は、病原菌とかばい菌として認識され、実際に、結核やペストなど恐ろしい病気を引き起こすが、著者は、もっと広い視点から細菌について語る。中でも、著者のお気に入りは、高温や高圧など生命にとって過酷な環境で生きる細菌や有害物質を分解して生きる細菌がお気に入りのようで、これらを詳しく紹介するとともに、細菌による環境改善の可能性や細菌による物質循環について紙数が割かれている。 本書を読むと、日常生活のどこにも大量の細菌がいて、意識せずに共生していることが分かる。逆に言うと、あまり意識しすぎると、気味が悪くて、息をするのも苦しく感じられるかもしれない。いずれにせよ、目に見える生物たちとは一味違う生き方をする細菌のことを知り、大昔の地球の原初の生命に思いを馳せるという広い視点を提供してくれる。
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歴史から現代の状況まで一つ一つの掘り下げは浅いが網羅的。 「細菌のイメージを良くする」という意図が成功しているかは微妙。特に、邦題から期待される内容とは違っている。 学者にありがち、自分の知見を羅列してしまった。
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