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100分de名著 方丈記 鴨長明(2012年10月) 「豊かさ」の価値を疑え! NHKテキスト
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2012/09/25 |
JAN | 9784142230198 |
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100分de名著 方丈記 鴨長明(2012年10月)
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商品レビュー
3.3
6件のお客様レビュー
方丈記が災害に関する文学だったとは知らなかった。その中でそんなに遠くない立ち位置にいる長明。ちょっと身近に感じるようになった。
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ゆく河の流れは絶えずして…のお馴染みの書き出しで始まる方丈記。冒頭の締めの文、世の中にある人と栖と又かくのごとし、の意図が、方丈記全体に通奏低音のように横たわっている。有名な冒頭以外に読んだか記憶が定かでない中、安直に解説に頼ると、鴨長明が優れた報道記者であることがわかる。当時の...
ゆく河の流れは絶えずして…のお馴染みの書き出しで始まる方丈記。冒頭の締めの文、世の中にある人と栖と又かくのごとし、の意図が、方丈記全体に通奏低音のように横たわっている。有名な冒頭以外に読んだか記憶が定かでない中、安直に解説に頼ると、鴨長明が優れた報道記者であることがわかる。当時の大火、大地震、竜巻、飢饉、福原遷都を余す所なく伝えている。58歳で本書を書き起こしたわけだが、望んだ人生で充足感が得られたか、不鮮明なまま閉じている感が否めない。
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改めて卒論を読みなおそうと思うが、学生時代に感じていた鴨長明、「方丈記」観と、現在のそれはあまり変わりないと思う。年を取った(知識や経験が増えた)分だけ、その思いは強化されたように思う。 「方丈記」とは、鴨長明が貴族として生活していた京都時代を、”無常感”によって否定し、日野の...
改めて卒論を読みなおそうと思うが、学生時代に感じていた鴨長明、「方丈記」観と、現在のそれはあまり変わりないと思う。年を取った(知識や経験が増えた)分だけ、その思いは強化されたように思う。 「方丈記」とは、鴨長明が貴族として生活していた京都時代を、”無常感”によって否定し、日野の方丈での生活を謳歌喧伝したものだろう。しかし、日野での生活を高らかに書き記せば記すほど、その裏側に京都時代への未練がにじみ出る。”やせがまん”かっこよく言えばハードボイルド。だが、老境の身に迫りくる死の恐怖から、最後の最後には”やせがまん”もできず、絶対の救済者・阿弥陀仏に救いを求めるべく、取る物も取りあえず、”南無阿弥陀仏”を唱えた。 死の恐怖の前にひれ伏してしまった、死を超越して生きることができなかったのは鴨長明が生きた末法思想に支配された時代ゆえかもしれないが。 「不請の阿弥陀仏、両三遍申してやみぬ」を”阿弥陀仏を二、三回唱えて止めてしまった”とする解釈(=仏門につかえる身としても中途半端)と位置付ける本書の結論には違和感を覚える。そう捉えてしまうと、末語の「桑門の蓮イン・・・」との一貫性が取れなくなってしまうように思うのだ。 800年前のつぶやき(ツイッター)、自分史、災害ルポ、・・・といった解釈は納得できるが。→まえがき、あとがき参照。 若いころは貴族のおぼっちゃまとして何も自分でする必要のない生活を送っていたという視点は、学生時代にはあまり考えなかった。→最新の研究成果を読む必要があるかも ハイデッカー、実存主義、死を超越して生きる。
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