バリアフリー・コンフリクト 争われる身体と共生のゆくえ

中邑賢龍, 福島智【編】

• 販売会社／発売会社: 東京大学出版会
• 発売年月日: 2012/09/03
• JAN: 9784130520249

商品レビュー

2019/09/19

電子空間だけがバリアフリーとなり、現実空間がバリアに満ちたままであるのは考えられること。
そのような時に、障害者は今以上に現実空間に参加できなくなる
つまり、部分的にバリアフリーな場所があるからこそ、うまくいかない時の反動が返って大きくなる

自ら差異を主張しなくても、差異を踏まえた支援によって聞こえる人と同じ場面を共有できているような状況に置かれることで、本来、差異を主張してゆかなければならない場面に対しても、聞こえる人々の間にひっそりと埋もれてやり過ごそうとしてしまう予想される

障害を目立たなくさせる、隠すためのテクノロジー利用ではなく、自己決定・選択のための。