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知の考古学 河出文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2012/09/06 |
| JAN | 9784309463773 |

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商品レビュー
4.1
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
普段、私たちは現在の知識を基準にして過去を見ることが多い。例えば、昔の医学で水銀が薬として使われていたことについても、「昔の人は水銀の危険性を知らなかったため間違った治療をしていた」と考えてしまう。しかしフーコーが見ようとするのは、現代の基準から過去の知識を否定することではなかった。その時代の知識の体系の中で、なぜ水銀が治療に用いられるものとして考えられたのかを考えるのである。それは当時の医学や物質への理解の中では一定の合理性を持った知識として成立していた。そして、解釈と言説形成の分析の違いについて。解釈とは人や文章の内側を見ることであり、「この人は何を意味していたのか」「なぜそのように考えたのか」を理解しようとするものである。一方、言説形成の分析では、人や文章を可能にした外側の条件を見る。「なぜ、この発言がその時代に知識として成立できたのか」という問いである。例えば、水銀を薬として使用していた医学者について考えると、解釈ではその医学者がなぜ水銀に治療効果があると考えたのかを理解しようとする。しかし分析ではそのような考え方が医学的知識として認められるための条件を見る。どのような病気の理解があり、どのような分類や考え方の中で、その知識が成立していたのかを分析するのである。知の考古学は、知識を人間が少しずつ真理へ近づいてきた結果として見るのではなく、それぞれの時代に存在する知の枠組みや条件によって成立するものとして捉える試みについて書かれている。読んでいて難しい部分も多かったが、過去の知識が現在の知識に向かう途中の未完成な段階だったという見方ではなく、それぞれの時代の知識がどのような条件の中で成立していたのかを見るという視点を得た。今の私たちの基準や解釈だけで過去を判断せず、過去から現在までを一つの連続した進歩として捉えるのでもなく、それぞれの時代の知識を、その時代の体系や成立条件の中で見るということなのだと思う。本を読む上で解釈より進んだ理解を得るために必要な知識だと思った。
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きっと読むのに一か月。 ほんとうに一か月。 12月はそうなるだろう、と思って読み始めた一冊。 AIに助けてもらいながら読了。 ある時代に一つの知の領域がどのように形成されていくのかを分析する方法を整理した本。 分析の最小単位は「言表」。 ある場所で、ある人が話したり書いたりし...
きっと読むのに一か月。 ほんとうに一か月。 12月はそうなるだろう、と思って読み始めた一冊。 AIに助けてもらいながら読了。 ある時代に一つの知の領域がどのように形成されていくのかを分析する方法を整理した本。 分析の最小単位は「言表」。 ある場所で、ある人が話したり書いたりしたこと(言語実践)は、言述と言われる。 ひとつの領域の中で意味ある発言なり、著述となったものを「言表」と名付け、区別する。 で、この言表の集合体が「言説」。 言表の背後にある規則性、何が語られるべきで何は語るに及ばないものかを決める枠組み、知の体系が「言説」。 かなり抽象的なもののようだ。 ここに「ポジティヴィテ」と「アルシーヴ」なる概念が加わってくる。 だんだん目が回ってくる。 とりあえず、「ポジティヴィテ」。 本文ではさっぱりわからず、訳注を見ると「ポジティヴィテ」とは「言説の統一性を言説そのもののレヴェルにおいて条件づけるもの」とある。 この注を示してAIに質問したのだが、AIはやけにアルシーヴについて語りたがる。 ということは、この概念、あまりネット上に情報がないのか?と思ったりもする。 閑話休題。 「ポジティヴィテ」は、言説が一つの場として成り立つ内部的な条件だとのこと。 たとえば、「病を診断可能な対象」と捉える、という医学の中で統一された枠組みがそれにあたるとのこと。 一瞬言説と何が違うんじゃ~!とも思うけれど、言説間に共通する枠組みとして抽出されるもののようなので、さらに上位にあるということだろうか。 そして、アルシーヴ。 英語読みでは「アーカイヴ」。 「ある時代において、どのような言表が成立し得るかを決定する “歴史的な a priori(先験的条件)” の総体」なんだそうだ。 すると、ポジティヴィテよりさらに上位にあるものということになる。 「上位」という言い方をしてしまったが、フーコーに言わせると、「深層」ということになる。 そして、それが「考古学」という比喩と結びついている。 知の規則を表層にある言述から掘り進めて、最終的には「アルシーヴ」に至る、ということのようだ。 さて、こんなふうにまとめてみたが、ほんとかな。 一応AIには全部を解説させず、こちらの質問に答えるだけにしたけれど。 AIに叱咤激励されて読了したが、AIからは分析の例題まで出されてしまった。 20世紀初頭の前衛芸術の中の「言説」と「ポジティヴィテ」と「アルシーヴ」にあたるものをあげよ、とのことである。 やれやれ。
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大学生の頃から何度となく読みかけて読了できなかったのだが、やっと。中村雄二郎訳よりは明晰な印象があり、注も親切かつ適切でちょうどいい。フーコーの、ちょっとクドクドしい文章や、(おそらくわざと)例示や箇条の順番を守らないところ、とにかく否定から入る(込み入った文章をなんとか読み解く...
大学生の頃から何度となく読みかけて読了できなかったのだが、やっと。中村雄二郎訳よりは明晰な印象があり、注も親切かつ適切でちょうどいい。フーコーの、ちょっとクドクドしい文章や、(おそらくわざと)例示や箇条の順番を守らないところ、とにかく否定から入る(込み入った文章をなんとか読み解くと「…ではなく」とやられるので徒労感が、、)思考/表現には慣れる必要があるし、この著作の前の三作のどれかは読んでおかないと理解できないところはあると思うが、来し方を振り返って今後への決意を新たにする感が刺激的で興味深い。
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