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日本語のゆくえ 知恵の森文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2012/09/12 |
JAN | 9784334786137 |
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日本語のゆくえ
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
梶原しげる『ひっかかる日本語』(新潮新書)を買うつもりで書店に行って、たまたま見つけた一冊。どっちにするか少し迷ってこちらを買った。 内容は、吉本隆明の芸術論・文学論をやさしく説いたもの。日本語の使い方云々という内容ではなかったので、そもそも『ひっかかる日本語』と比較する本ではな...
梶原しげる『ひっかかる日本語』(新潮新書)を買うつもりで書店に行って、たまたま見つけた一冊。どっちにするか少し迷ってこちらを買った。 内容は、吉本隆明の芸術論・文学論をやさしく説いたもの。日本語の使い方云々という内容ではなかったので、そもそも『ひっかかる日本語』と比較する本ではなかった。 のっけから「源氏物語は退屈」と切って取ったかと思えば、漱石『三四郎』は「言語表現として優れている箇所がモチーフとずれている」と指摘したり、若手詩人をかなり否定的に論評したり。縦横無尽な展開は切れ味鋭い。神話と歌謡について語った後半は正直興味を持てなかったが、「日本人は代々曖昧な言葉を法律用語として使ってきた」など唸るような指摘が随所に光った。
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〈若い人の詩集をまとめて読んでみて相当重要だと思えたのは、未来とか過去、もしかすると現在も何もない「無」ではないかなと思えたことです〉 吉本隆明さんが、言葉の芸術について分析したことを語った講演のまとめ。 なんですが、マルクスやらヤマトタケルやら色々と出てきます笑。 ラストは...
〈若い人の詩集をまとめて読んでみて相当重要だと思えたのは、未来とか過去、もしかすると現在も何もない「無」ではないかなと思えたことです〉 吉本隆明さんが、言葉の芸術について分析したことを語った講演のまとめ。 なんですが、マルクスやらヤマトタケルやら色々と出てきます笑。 ラストは現代の若い詩人への感想です。 これがおもしろい。 歴史性も自然性もバッサリなくなっとるがな、と、かなり驚かれたようです。ほとんど狼狽してます笑 驚いたって何度も何度も書いてるから、ほんとに驚いたんでしょう。 へー、って思う部分が多かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「日本語における芸術的価値とは何か」というテーマ自体を日本語として理解できない自分がいる。「における」はどう意味なのか、言葉が分解してしまう。「日本語にとっての」なのか?詩人が用いる言葉の意味の厳格さが新鮮であり、興味深くある。
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