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ムシの考古学
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 雄山閣 |
| 発売年月日 | 2012/08/27 |
| JAN | 9784639022442 |
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ムシの考古学
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
昆虫はあらゆる生物のなかで最も種数が多く、環境に応じた棲み分けや種文化が顕著にみられるという。また、その大部分は一年を周期とした生活リズムを持っており、年一化性、年二化性など、世代交代が頻りであることに加え、飛翔に適した羽、跳躍力に優れた脚など、環境変化への適応性は随一といってよ...
昆虫はあらゆる生物のなかで最も種数が多く、環境に応じた棲み分けや種文化が顕著にみられるという。また、その大部分は一年を周期とした生活リズムを持っており、年一化性、年二化性など、世代交代が頻りであることに加え、飛翔に適した羽、跳躍力に優れた脚など、環境変化への適応性は随一といってよい。つまり、ある地層から発見されたムシを特定することができれば、その時代の気候、植生がすっかりわかってしまうのである。遥かな昔からの、ダイナミックな気候変動はもとより、古代奥山が人の手で開拓され、人工林になり、田畑になり、禿げ山になり、都市から溢れる下水に汚染されていく様子が、ムシの組成の変化とぴたりと対応しているのは実に見事。他にも、縄文時代すでに酒が呑まれていたことを、ショウジョウバエのサナギが示唆したり(ショウジョウバエは、遺伝の実験によく使われることで知られるが、その名は、酒の大好きな中国の想像上の動物、猩猩:ショウジョウに似て「酒樽にたかり酒に酔ったような赤い眼をしたハエ」に由来する)、日本や、中国の都市遺跡に必ずいる糞虫が、あれだけ大人口を抱えたアンコール遺跡にはそれほどみられないことなどとても興味深い。かつての昆虫少年なら、あらためてムシに魅せられること請け合いである。
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さまざまな物事は昔から連なっているのですが、どうも近年の日本はそこら辺がぶった切れている感じが強い。いろんなところで過去への視点も持っておきたいなと思う。というわけで、ムシの考古学。虫好きだし。 昆虫は繁殖サイクルが短く、移動力もあって環境変化に敏感に対応していく。そんな昆虫を対...
さまざまな物事は昔から連なっているのですが、どうも近年の日本はそこら辺がぶった切れている感じが強い。いろんなところで過去への視点も持っておきたいなと思う。というわけで、ムシの考古学。虫好きだし。 昆虫は繁殖サイクルが短く、移動力もあって環境変化に敏感に対応していく。そんな昆虫を対象にした考古学。 弥生時代のころから、人が生活することで、自然は変化し、汚染された環境に応じた虫が出土する。 昆虫が出土することで、遺跡のどこに米蔵があったのか、糠床があっただとか、そんなこともわかってしまう。なんとも面白いではないですか。
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