最新型ウイルスでがんを滅ぼす 文春新書

藤堂具紀【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2012/08/18
• JAN: 9784166608744

商品レビュー

2018/10/28

【要約】
・ありふれたウィルスであるヘルペスに遺伝子組み換えを行いったウィルスで癌細胞だけを攻撃し、安全性も高い治療を行うことができる。しかし、実用化までへの遠い道のりには日本特有の特徴があり、この短縮化が望まれる。

【ノート】
・ターゲットを特定し、それだけを攻撃するウィルス。つまりメタルギアに出てきたFoxDieウィルスか。深いな、メタルギア。

・ちょうど陽子線治療について知ったところだったので、癌治療最前線の情報がまた増えた。

・http://trac.umin.jp/hospital/ct.html

2012/12/30

ウイルスというものは上手に使えば最強になるのだけれども、油断をしているとあっという間に進化して、人間の手には負えなくなり最凶のものになるようです。
ノロウイルス大流行で、世の中も防疫に真剣になってきている昨今、この本のことを思い出すとすごいな、と怖いな、が混じり合います。
著者ががんを滅ぼすために作り出したウイルスは、最凶にならないための操作を施しているそうです。

著者が特に研究に力を入れている悪性脳腫瘍で身内をなくした私には、ここに書かれた現実や今後の希望を（特に第２章）涙なしではとても読めませんでした。
死を待つだけの人に本当にこれが一縷の希望となるならば、すがらずにはいられないでしょう。

ウイルスは怖いけれども、もっとこの研究が普及して欲しいと切に願わずにいられません。

2012/10/19

ウィルス治療の仕組みを分かりやすく解説(って言っても、読んでも説明できないんだが)してます。
効果は絶大、副作用なし。こういうものは早く実用化して欲しいもんです。