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歴史のなかの大地動乱 奈良・平安の地震と天皇 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2012/08/23 |
JAN | 9784004313816 |
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歴史のなかの大地動乱
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商品レビュー
3.3
12件のお客様レビュー
歴史学者による古代の大地震、火山噴火等の災害に関する研究書。東大史料編纂所教授という全くの歴史学者が地震という理工学系の分野を扱った珍しい研究である。自ら専門とする古文書研究から地震に関する宗教的、呪術的、神話的要素を加味し、理工学的分析とは異なる方向からアプローチしているところ...
歴史学者による古代の大地震、火山噴火等の災害に関する研究書。東大史料編纂所教授という全くの歴史学者が地震という理工学系の分野を扱った珍しい研究である。自ら専門とする古文書研究から地震に関する宗教的、呪術的、神話的要素を加味し、理工学的分析とは異なる方向からアプローチしているところが興味深い。我が国には7世紀以降、多数の文献が残されており、科学的データは記載されていないものの、それら膨大な国文学史料は地震研究においても大いに役立つことが証明されたと思う。 「日本列島の地震には「旺盛期」がある。(1)7世紀末から9世紀末、(2)16世紀末から18世紀初頭、(3)19世紀半ば以降の3つを指摘できる」viii 「「旺盛期」は必ず「三陸沖に於ける地下大活動」によって代表される」viii 「飛鳥一帯は、地震地帯である」p148 「政治の動きは、非常に強く地震・噴火に左右されている」p168
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3.11の「一千年前の」大地震と大津波そして、ほかの大地震やそれらによって時の政権が右往左往する様子を知ることができた。 現代だって、政権の腐敗が大地の怒りをかったという思想があれば、さほど傲らずに、数十年後を見据えた政治をしてくれるのではないかしらん?と少し思ってしまった...
3.11の「一千年前の」大地震と大津波そして、ほかの大地震やそれらによって時の政権が右往左往する様子を知ることができた。 現代だって、政権の腐敗が大地の怒りをかったという思想があれば、さほど傲らずに、数十年後を見据えた政治をしてくれるのではないかしらん?と少し思ってしまった。
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なかなか奥深いような煙にまかれたような、つかみ所のない本。 前半は奈良・平安期に起こった地震と、時の朝廷・天皇が取ったその対応について述べられている。当然それは現代のような災害対応中心のものではなく、彼らの世界観・宗教観の強く反映されたもので、その様々な対応の列挙から、日本人が古...
なかなか奥深いような煙にまかれたような、つかみ所のない本。 前半は奈良・平安期に起こった地震と、時の朝廷・天皇が取ったその対応について述べられている。当然それは現代のような災害対応中心のものではなく、彼らの世界観・宗教観の強く反映されたもので、その様々な対応の列挙から、日本人が古来から持つ宗教観への考察を深めた後半に突入する。 様々な神々、古墳の形態など、博学な作者の話は縦横無尽に行き来する。日本の神々の多様性・多重性は、災害をキーワードに解きほぐした所で、更に謎を深めているようにも見える。 正直、自分の知識・理解力を超えているようにも思ったが、断片的にはハッとするような文章も多かった。
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