日本の未来を託す！

小野田寛郎, 俵孝太郎, 土居征夫, 米盛幹雄【著】

• 販売会社／発売会社: 時評社
• 発売年月日: 2012/08/01
• JAN: 9784883391820

商品レビュー

2018/11/04

年寄４人による日本論。自らが過酷な体験をし、戦前から今まで日本をながめて感じることをご意見番的に言いたい放題言っている。言っていることは、ほぼ正しいと思うが、解決は難しい。面白く読めた。
「我々の行動で最も大切なのはビジョンと情熱」p3
「いまの中国は、大いに経済発展した反面で、極めて脆弱な国になった。北京と上海と広州と重慶に（原爆が）４発落ちたら、大体国力の九割は消えてなくなりますからね」p60
「人間としてなにが尊いことで、なにが侮辱・軽蔑されることなのかという、そこの物差しが、戦後日本ではひん曲がっている」p77
「米海軍兵学校では、僕（小野田）が書いた本を副読本にしてもらい、毎年、印税までもらっている」p78
「日本の北には凶悪なやつがいるし、西には凶暴なやつがいる。必ず因縁をつけて攻めてくる、憲法九条なんかでは守りようがない。アメリカだって、プラザ合意や、その前の繊維交渉、自動車摩擦を見ていると、日本に対してそう甘くはない」p178
「阪神淡路大震災のときに、大阪の市長が避難所にいる被災者に「飯ぐらい自分で炊いて食え」といって、マスコミに叩かれた。僕に言わせれば、そんなこと、当たり前じゃないかと思うんです。地震になったから、おれたちに食わせろ、おれたちは被害者サマだ、って（ひな鳥みたいに(p194)）口を開けて待ってるバカがあるか」p190
「いまの民主党がそうだ。訓練も受けていないのに先頭に立つから、結局全軍がやられちゃう」p192
「（震災復興）仕事は現場にいくらでもある。しかし人手がない。募集しても、力仕事はやらない、好きな仕事じゃなければやらない、という。しかしそれも口実で、結局はお金もらって生活する楽さを覚えてしまったんですね」p196