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ハンナの記憶 I may forgive you I may forgive you
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/07/28 |
JAN | 9784062178068 |
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ハンナの記憶 I may forgive you
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
授業中に東日本大震災に遭った主人公。被災後に、祖母が太平洋戦争中にイギリス人のハンナとの交換日記を発見し、当時の様子などを知るために祖母の同級生にインタビューをしたりハンナに直接手紙を書いて祖母と再会させようとしたりする物語だった。 太平洋戦争中、日本にいた外国人は母国から帰国するよう言われるが、それを断った外国人に対して日本の収容所にいれるなどの扱いを受けていたことを知った。 ハンナが日本にくることになったが、結局、祖母と再会したのか、その後の様子が書かれておらず、少しモヤッとした。
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題名と表紙が気になって手に取った本 最初から最後まで止まらず読みきれました。 この本に書いているようなことが実際に起こっていたかもしれないと思うとゾッとします。 さらさら読めて面白かったです。 記憶に残ったシーンは、戦争が終わりハンナの家族がしずこの家族の元へ荷物を取りに行った時のシーンです。同じ日本にいたけどやっぱり勝者と敗者なのかなと感じました。「早く国に帰れば良かったのに」と言われてハンナはきっとすごくショックを受けたと思いますが、しずこがそう言ってしまう気持ちも分かる気がします。 個人的にはしずことハンナが再開するところも読みたかったです。
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記憶から未来へ 戻りたくても戻れない。 深い考えなく行ってしまった言葉が、行動が、誰かの心をえぐっているかもしれない。 そう考えると自分の口から発せられる言葉が恐ろしくなってくる。 特に私は、口でよく失敗をしている。 三歩あるけば忘れてしまうなんて! でも、だから人の痛みに敏...
記憶から未来へ 戻りたくても戻れない。 深い考えなく行ってしまった言葉が、行動が、誰かの心をえぐっているかもしれない。 そう考えると自分の口から発せられる言葉が恐ろしくなってくる。 特に私は、口でよく失敗をしている。 三歩あるけば忘れてしまうなんて! でも、だから人の痛みに敏感になろうと思える。 まだまだ、それは遠いけれど。 おばあちゃんにはハンナという親友がいた。 茶色い目の「外国人」。 二人は親友だった。 しかし戦争はそんな二人を引き裂いてしまう。 ハンナにとって日本は故郷。 生まれ育った街だ。 それを奪われてしまった悲しみが伝わってくる。 現在を生きるハンナの言葉は出てこない。 登場するのはI may forgive youという言葉だけ。 それが何を意味するのか。 そこには長きにわたる悲しみと、希望があった。 物語の背景に「3・11」がある。 人が起こしてしまった最大の悲劇。 政治が、原発が、二元論に陥りがちな背景を善悪のみで直接語らないところは評価できる。 ただ、個人的な希望としては、ハンナとシズが会えるところまでを描ききってほしかった。 そして、「とりあつかい説明書」はあえて強い言葉を使っており、著者自身の厳しい指摘だと感じた。 中学生らしい表現を描いているが、若い読者にはどれだけ伝わるだろう? 記憶は生き続ける。 嫌な記憶ほど、ある時突然フラッシュバックする。 それを残すべきなのだろうか? 本作品内での指摘もあったが、「記憶」を持つヒトとして、考えさせられる。
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