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書物の環境論 現代社会学ライブラリー4
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 弘文堂 |
発売年月日 | 2012/07/25 |
JAN | 9784335501258 |
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書物の環境論
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
“出版”が変わろうとしている。紙・書物からデジタル・インターネットへ。日本という国の「書物の環境」は、時代の潮流を乗り越え、どこを安住の地とするのか。書物・出版の歴史をひも解きながら、書物の未来予想図が垣間見せる、私にとってはとても知的好奇心を刺激された本。
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2013 1/7読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 『書棚と平台』の柴野京子先生の本。 あとがきによれば「本や出版をめぐって産業論と文化史をつなぐ、ベーシックな議論」を提供することを目的とするテキスト。 第1部ではなぜ出版といういとなみが現在の形になっているのか、その歴史...
2013 1/7読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 『書棚と平台』の柴野京子先生の本。 あとがきによれば「本や出版をめぐって産業論と文化史をつなぐ、ベーシックな議論」を提供することを目的とするテキスト。 第1部ではなぜ出版といういとなみが現在の形になっているのか、その歴史的経緯が(日本についてを中心に)まとめられ、第2部ではそれがデジタル・インターネットの時代にどう変化しつつあるのかが語られる。第3部ではさらに「本と出会う空間」というコンセプトでネット/リアルという単純な区分けを超えて機能/道具としての書店の役割(主には書棚と平台の役割)を解体する。 まさにこういう話を、さらに軸足を図書館よりにしてやりたいんだよなあ・・・とかいうことを思ったり。 以下、各章についてのメモ: ・第3章:流通システムについて ・教科書販売・・・官民が入り交じって構築される書物流通の公的ネットワーク ・戦時・・・"日配"がもたらした近現代的取次システム ・第4章:日本における本/雑誌定価販売の歴史 ・価格のあり方が書物のあり方をコントロールする ・第5章:関東大震災以前・・・書籍と雑誌の流通体制は別 ⇔・震災後、インフラダメージを理由に講談社『大正大震災大火災』が雑誌ルートで販売され大ヒット ⇒・書籍も雑誌ルートで販売される流れを作る ・第6章:電子的に本を「つくる」話 ・第7章:デジタル機器で本を「読む」話 ・第8章:図書館・・・Google books / NDL・長尾プラン ⇒・図書館と書店のボーダレス化 ・第9章:大学図書館/電子ジャーナル ・機関リポジトリ/オープンアクセスの流れをここまでの議論とからめた論は面白い ・第10章:ネット書店 ・第11章:『書棚と平台』ダイジェスト ・スリップ・・・岩波文庫からはじまる ・平台・・・口上を伴う露店に起源⇒多くの宣伝材が使われる ←・これ今の書店のポップにも通じるな ←・海外の書店に平台/ポップ普通にあると思うが、これはどう受け取られるんだろう?? 要検討 ・第12章:多様な本との出会い方について === ○今後読みたい本 ・『モダン都市の読書空間』 ・『書物の出現』 ・『出版と知のメディア論』
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取次の話から、書店の棚の話、そこから派生しての現在の電子書籍やアーカイブの話へと、過去を踏まえながら、現在の書物を取り巻く環境を見ることができて、なかなか素晴らしい本。
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