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書物の環境論 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2014/03/01

“出版”が変わろうとしている。紙・書物からデジタル・インターネットへ。日本という国の「書物の環境」は、時代の潮流を乗り越え、どこを安住の地とするのか。書物・出版の歴史をひも解きながら、書物の未来予想図が垣間見せる、私にとってはとても知的好奇心を刺激された本。

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2013/01/07

2013 1/7読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 『書棚と平台』の柴野京子先生の本。 あとがきによれば「本や出版をめぐって産業論と文化史をつなぐ、ベーシックな議論」を提供することを目的とするテキスト。 第1部ではなぜ出版といういとなみが現在の形になっているのか、その歴史...

2013 1/7読了。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。 『書棚と平台』の柴野京子先生の本。 あとがきによれば「本や出版をめぐって産業論と文化史をつなぐ、ベーシックな議論」を提供することを目的とするテキスト。 第1部ではなぜ出版といういとなみが現在の形になっているのか、その歴史的経緯が(日本についてを中心に)まとめられ、第2部ではそれがデジタル・インターネットの時代にどう変化しつつあるのかが語られる。第3部ではさらに「本と出会う空間」というコンセプトでネット/リアルという単純な区分けを超えて機能/道具としての書店の役割(主には書棚と平台の役割)を解体する。 まさにこういう話を、さらに軸足を図書館よりにしてやりたいんだよなあ・・・とかいうことを思ったり。 以下、各章についてのメモ: ・第3章:流通システムについて  ・教科書販売・・・官民が入り交じって構築される書物流通の公的ネットワーク  ・戦時・・・"日配"がもたらした近現代的取次システム ・第4章:日本における本/雑誌定価販売の歴史  ・価格のあり方が書物のあり方をコントロールする ・第5章:関東大震災以前・・・書籍と雑誌の流通体制は別  ⇔・震災後、インフラダメージを理由に講談社『大正大震災大火災』が雑誌ルートで販売され大ヒット   ⇒・書籍も雑誌ルートで販売される流れを作る ・第6章:電子的に本を「つくる」話 ・第7章:デジタル機器で本を「読む」話 ・第8章:図書館・・・Google books / NDL・長尾プラン  ⇒・図書館と書店のボーダレス化 ・第9章:大学図書館/電子ジャーナル  ・機関リポジトリ/オープンアクセスの流れをここまでの議論とからめた論は面白い ・第10章:ネット書店 ・第11章:『書棚と平台』ダイジェスト  ・スリップ・・・岩波文庫からはじまる  ・平台・・・口上を伴う露店に起源⇒多くの宣伝材が使われる   ←・これ今の書店のポップにも通じるな   ←・海外の書店に平台/ポップ普通にあると思うが、これはどう受け取られるんだろう?? 要検討 ・第12章:多様な本との出会い方について === ○今後読みたい本 ・『モダン都市の読書空間』 ・『書物の出現』 ・『出版と知のメディア論』

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2012/12/26

取次の話から、書店の棚の話、そこから派生しての現在の電子書籍やアーカイブの話へと、過去を踏まえながら、現在の書物を取り巻く環境を見ることができて、なかなか素晴らしい本。

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2012/09/12

本の流通に関する歴史と最新状況がコンパクトにまとめられている。 再販制については改めて考えさせられた。価格は単なる価格ではなく、産業構造と分かちがたく結び付いているゆえに、変革には慎重さも必要となる。 また、書棚と平台の論が面白い。書棚−分類/平台−イベントスペース。平台的要素は...

本の流通に関する歴史と最新状況がコンパクトにまとめられている。 再販制については改めて考えさせられた。価格は単なる価格ではなく、産業構造と分かちがたく結び付いているゆえに、変革には慎重さも必要となる。 また、書棚と平台の論が面白い。書棚−分類/平台−イベントスペース。平台的要素は、いま書店に殊に求められている気がする。 電子書籍についても手際よくまとめてくれていて重宝。流通の観点からアップルとAmazonを比較しているのもわかりやすい。

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2012/09/09

勉強になった。書物流通の特殊性や、産業としての概念、電子の問題まで、大きく「書物をめぐる環境」として捉えること。

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2012/08/21

ブックデザインをさせてもらっている「現代社会学ライブラリー」刊行が始まりました。専門家では無くても以外と読みやすいです。

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