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世界の貧困と社会保障 日本の福祉政策が学ぶべきもの 貧困問題がわかる3
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 明石書店 |
発売年月日 | 2012/07/26 |
JAN | 9784750336374 |
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世界の貧困と社会保障
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タイトル通り、各国の貧困をめぐる状況と取り組みを紹介した、貧困を考える講座のまとめ。 日本との比較よりは紹介のほうに重きを置いた内容。 私は比較が見たかったんだけど、自己責任や厳罰化の世界的な流れがうかがえるのは良い。 講演のまとめだから文章が話し言葉で少々読みづらい。 聞かせ...
タイトル通り、各国の貧困をめぐる状況と取り組みを紹介した、貧困を考える講座のまとめ。 日本との比較よりは紹介のほうに重きを置いた内容。 私は比較が見たかったんだけど、自己責任や厳罰化の世界的な流れがうかがえるのは良い。 講演のまとめだから文章が話し言葉で少々読みづらい。 聞かせる言葉と読ませる言葉は違うものなんだな。 切り捨てていい層をつくれば、切り捨てられて貧困に陥る層がでてくるのは当然のこと。 指導者層と技術者層と使い捨ての調整弁を選んだ社会が切り捨てられた人たちをたたくのは変な話だ。 助けるのが嫌なら助けるまでもない社会をつくるしかない。「情けは人のためならず」という言葉を思い浮かべながら読んだ。 ネオリベをひきずった米英の自己責任型、北欧とドイツの雇用を守る姿勢まではイメージ通りだったけれど、米英よりながら自由と権利を重んじるフランスが意外とがんばってた。 今までまったく知らなかったこともあって、韓国の部分が一番おもしろかった。 韓国はすごく良いとはいえないまでも、労組ががんばってガンガン闘って良くなろうとしているところらしい。 ヨーロッパの成熟やアメリカの切り捨て方とはまた違った「若い」勢いがある。 今まで「アジアではこうなんですヨーロッパとは違うんです」って言ってたことは結構「アジアの常識」じゃなくて「日本の常識」の部分があったんだろうな。 日本しか先進国がなかったから日本がアジア代表になっちゃってただけで。 韓国の労働基準法には差別禁止が明記されているらしい。 女性史を読んだときは台湾が進んでいるって書いてあった。 日本の停滞っぷりは、もんじゅ君のいってた「あきらめ病」と関係あるんだろうな。 支援を厚くすると問題になる「貧困の壁」。 一定以上の収入があると支援費を打ち切られる→働くと家計が苦しくなる→だったら働かないで支援に頼るほうがいい 日本の扶養控除と同じ感じだなと思ったけど、扶養控除の場合は主に主婦をあまり働かせない、低賃金でおさえるという目的があるっぽい。 貧困者の働く意欲がなくなってしまう、という結果的にそうなってしまったパターンとはちょっと違う。
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