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失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選 光文社古典新訳文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2012/07/12 |
| JAN | 9784334752538 |

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失脚/巫女の死
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商品レビュー
4
27件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文庫の帯で鹿島さんをはじめみなさんが激賞しているのもあり読み進めたが、なかなかどうして素直に楽しむには難しい小説。「トンネル」「故障」はなかでも比較的楽しむことができたが、表題作の「失脚」「巫女の死」は登場人物をフォローするのが大変で簡単に楽しむことは難しいといったところ。 とはいえ、どの作品も作者の意図はわかるのでそこの点は楽しむことができる。「故障」で前半が理論で後半が実証となっているようにバカにしていた理屈に徐々に取り込まれていく様子はうまく書かれている。最後に殺されずに自殺するところはとはいえ理屈通りにもいかないといったところではあるのか。 訳者の増本さんの解説でスイスにおけるドイツ語方言について記載されていて、そこまで違うものなのかということは興味深く思った。アフリカにおける英語やフランス語も同じような状況にあるのだろうか、とも。
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「トンネル」が1番印象的。列車がトンネルの中を走り続け,暗闇を抜けることができない。日常が非日常に変貌する怖さがある。 デュレンマットの作品では「判事と死刑執行人」もお勧め。
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前半の数編は、訳者の解説を読んでやっと真意のようなものがわかった。 『巫女の死』ギリシャ神話初心者に優しく家系図や注釈がついていたが、登場キャラが多いため何度か戻りながら、またネットで元の神話を多少調べながら進めた。喜劇か…。 世界のとらえ方とその表現に納得のため息。
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