実践 ロジカルシンキングが身につく入門テキスト

西村克己【著】

• 販売会社／発売会社: 中経出版
• 発売年月日: 2012/06/30
• JAN: 9784806144335

商品レビュー

2018/11/23

ロジカルシンキングとは筋道を立てて考えること。
ロジカルシンキングの逆はローカルシンキング。
ロジカルシンキングをすることで全体像を把握する習慣が身につき、物事を体系的に考えることができる。
ロジカルシンキングをする人は違いを分析する習慣が身についている。
ロジカルシンキングを妨げる要因
1.過去の成功体験
それまでのやり方に流されやすい。
2.思い込みや既成概念に縛られる。

目的と手段を区別する。
困ったら目的に戻って考える。

なぜなぜ問答をする。つまり原因究明なしで対策を考えない。
成功や失敗の原因究明の習慣を身につける。

まず全体を見る。マクロからミクロに考えることが、ロジカルシンキングの定石。
グランドデザイン、つまり全体構想、あるべき姿を明確にする。

可能性を追求するためには。
今までの延長上で考えない。
360度の立体的な視野で選択肢を考える。
市場は日本だけではない。

情報整理
情報をグルーピングする。
キーワードで把握する。
情報を階層化して整理する。

論理思考の基本スキル
マクロからミクロにまず全体をとらえる。
漏れやダブリがないように考える。
フレームワーク。全体の枠組み、構成要素を明らかにしたもの。
フレームワークで物事を把握することで全体像を大づかみする。
モデル化。単純明快にして考えるため、枝葉末節にとらわれないようにする。
ゼロベース思考。既成概念や今までの常識にとらわれない状態から発想する。
オプション思考。解決策の代替案を複数考えること。
考える基本プロセスはテーマの明確化→発散→収束→テーマのまとめ。
ロジックツリーで階層化して情報を整理する。
マトリックスやプロセスで整理する。
実行する際は、プライオリティをつけて着実に課題をこなす。
ABC分析。プライオリティづけの手法。パレート図を作成する。
ECRS
Eliminateやめる。
Combine 結合する。
Replace置き換える。
Simplify簡素化。
この方法で改善や改革を考える。また上から順に考えることが大切。
意思決定プロセスを明確にする。
これは、目的の確認→代替案の作成→評価→決定。評価には定量評価と定性評価がある。

全体像を把握する習慣。
もれやダブリをなくすコツは提示されているものの反対やそれ以外を考える。
要旨を一枚にまとめる練習をする。
思考の枠組みを広げる。まず、あらゆる手段を考える習慣を身につける。
今までのやり方を一旦捨てる。
優先順位を的確に整理する習慣を身につける。効果の高いものに注目する。
たくさんすべきことがある時は、数個に整理する。つまり、グルーピングする。
思い込みを未然に防ぐ習慣。事実と判断を区別する習慣を身につける。人の話を鵜呑みにしない。何故という素朴な疑問を大切にすることは、先入観に陥ることを未然に防ぐ。
なぜ。をいつも心に持ち続ける習慣。

論理的に話すチェック項目
結論を先に伝えることもテクニック。
ワンページ・ワンメッセージ。情報を絞る。
論理的な文章を書くにはまず、論理ストーリーを図解する。
論理的な交渉をするために、事前に最低ラインを決めておく。
論理的な問題解決のステップ
1.目標の明確化
目標の共有
あるべき姿の議論
2.現状分析
データや事実の収集
3.問題点の共有化
目標と現状のギャップを明確化
4.解決方針
方針の明確化
5.解決策の立案・実施

時間管理をロジカルシンキングする。
まず、自分の標準時間を持つ。つまり、作業時間の見積を行う。
やるべき作業を最初に整理する。
その時、3階層位に分けておく。

ロジカルシンキングで生きる。
1.着実に実力を伸ばす方法を考える。
あるべき姿を明確化する。
2.どんな時も事実を大切にする。
事実と判断を区別する。
3.他人にも自分にも嘘をつかない。

読んだタイミングが良かったのか、とても参考になった。(ちょうどプレゼンテーションの資料を作成していた。)

2016/05/03

ロジカルシンキングの入門書として、基本的な物の考え方や方法がまとめられている。なぜなぜ分析や全体像を捉える習慣、優先順位を持って進めることなど当たり前に思うが、ざっと見返すと役に立つ。ロジカルシンキングがビジネスの基本となることが理解できる。

2014/02/07

・いわゆる、ロジカルシンキングの一般論が説明されている印象。

・全体をつかむという意味では網羅感はあって良いかもしれない。

・しかしながら、全体的に説明的で経験に基づいたリアリティが無い。抑揚が無くて、どこが大切かわかりずらい。