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真夜中の動物園
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 主婦の友社 |
発売年月日 | 2012/06/27 |
JAN | 9784072778074 |
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
第二次世界大戦中のチェコスロバキア、侵略国(ドイツ)の軍隊に両親や一族を連れて行かれて、逃亡中のロマ(ジプシー)の兄弟(と赤ん坊の妹)の物語。 動物園にい逃げ込んだ兄弟は、敵機の爆撃を受けた後に、檻の中のオオカミや雌ライオンたちから話しかけられる。 動物たちの話によると、その村のアリスという少女を中心に侵略国への抵抗として鉄道爆破が行われた際に、総統の親友を一緒に殺害してしまったため、村が徹底的な破壊の対象となったという。動物たちも置き去りにされたまま人々は去ってしまった。 人間たちがはじめた戦いで、子どもたちも動物たちも、ともに、これまでの生活を失った。自分たちだけで生き抜くのも大変な中、兄弟は動物たちに食べ物を分け、檻から出してあげたいと願う…。 後半、ファンタジー的な展開になり、ラストには、動物たちを檻から出したいと願うあまり、一緒に山へ逃げていくことを夢に見る兄弟。 もしかすると、これは兄弟の見ている夢で、最初の動物園への爆撃で、動物たちも子どもたちも死んでしまっているのだろうか、とも感じられた。
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物語は、激しい爆撃にあった瓦礫の村を 逃げ回る、兄妹を (夜)から眺める視点で始まる。 それが、より一層、3人の子どもたちが 自分たちではどうしようもない大きな時代の波に、戦争に巻き込まれ必死で生きようと彷徨う姿を 描く。 赤い凧を上げていた、(黒いサラ)の日 サッカーボウルを拾...
物語は、激しい爆撃にあった瓦礫の村を 逃げ回る、兄妹を (夜)から眺める視点で始まる。 それが、より一層、3人の子どもたちが 自分たちではどうしようもない大きな時代の波に、戦争に巻き込まれ必死で生きようと彷徨う姿を 描く。 赤い凧を上げていた、(黒いサラ)の日 サッカーボウルを拾いに山に入ったことで 命は助かったもの、草むらの影から ロマの一族が、異国の民族に ひどい目に合う一部始終を見ることになる。 お母さんの 走りなさい こどもたち という、言葉から 始まる2か月と夜の動物園で過ごした 最後の1晩の物語。 心の鍵で開けた檻から 動物たちと脱出するラストは なんだか、ロバの音楽座の 音楽が流れてきた。 現実は、悲惨だけど、本当は こうであったら良かったなという ファンタジー観が、すこしだけ救いになる。
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戦争が背景にあり、読んでいて胸が張り裂けそうな境遇の子どもたち。 それでもこの一冊を読み切れるのは、美しい表現と子どもたちの年相応な物事の受け取り方や前を向いて歩いていく姿に元気をもらえる物語だからと感じました。
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