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魔性の子 十二国記 新潮文庫
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魔性の子 十二国記 新潮文庫

小野不由美(著者)

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魔性の子 十二国記 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/06/28
JAN 9784101240510

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魔性の子

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商品レビュー

4.1

680件のお客様レビュー

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2026/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「月の影 影の海」以来に「小野先生、高里(陽子)にここまで絶望を与えてどうするんですか!」と言いたくなった。 華胥の幽夢の後に読んだから、高里が泰麒であることも、十二国のことも知っているけれど、これを最初に読み始めたら訳が分からなくてより怖かっただろうなあ。 でも幼い高里が泰王に出会うまでのことも、華胥の幽夢の短編のことも読んで知っているから、怖さもあるけど悲しさを強く感じた。早く高里を迎えに来て欲しかった。迎えに来てくれて良かった。 物語後、残された広瀬の方が辛いだろうなと思った。世界はおおむね自分のために動いていないし、優しくない、どこかに自分の本当の世界があるはず、と誰しも思ったことがあるけど、大人になるにつれある意味では諦めて世界とうまくやろうと考える。 でも本当の自分の世界に帰った高里を目の当たりにして、自分はこの世界にいないといけないと思うのは辛いように思える。家も燃えちゃったし体はボロボロだし。 最後の高里の言葉が広瀬がこの世界で生きていくよすがになると良いと思った。

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2026/05/05

—— 故国喪失 異端者は郷里の夢をみる。 現状に不満があるからだ。 広義には誰もが異端と言い得る。 誰もが自身の理想郷を求めている。 人は違和感を嫌う。 違和感を嫌うから、理想郷を求めるし 違和感を嫌うから、自身を変えることに恐怖する。 しかし、理想郷という“もの”は存在...

—— 故国喪失 異端者は郷里の夢をみる。 現状に不満があるからだ。 広義には誰もが異端と言い得る。 誰もが自身の理想郷を求めている。 人は違和感を嫌う。 違和感を嫌うから、理想郷を求めるし 違和感を嫌うから、自身を変えることに恐怖する。 しかし、理想郷という“もの”は存在しない。 理想郷は自身の手で築くしかない。 或いは、自身で“それ”に気付くしかない。 人は卑しい生き物で、 我欲のない人間は人間ではない。 そのエゴで自身の故国を手に入れなければいけない。

Posted by ブクログ

2026/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

黄昏を読んでから後に踏み入れる「魔性の子」は、想像を遥かに超える陰鬱な雰囲気に満ちていて「一刻も早く泰麒を連れ戻して欲しい」と願わずにはいられなかった。 黄昏の中では李斎の助けて欲しいという声に応えた陽子たちが泰麒探しに奮闘していた。あの時陽子たちが懸命に探さなければ、十二国の王や麒麟が手を貸さなければ、一体どれほどの者が蓬莱で犠牲になったのだろうと考え、ゾッとする。 それほどに凄惨な世界が高里要の周りには広がっていた。 自らの意志とは異なるところで悲劇が繰り返される高里に寄り添った広瀬。彼のその行動の根底にあるのがともに故国喪失者だという共感のようなものであったからこそ、最後の浜辺での彼の悲痛な叫びには苦しくなった。 「ここは自分の居場所ではない」と感じる疎外感を伴う孤独は、この世界に生きづらさを感じる人間にとっては自己防衛の手段である。 それを目の前で裂かれた広瀬の絶望が手に取るように伝わってきた。 それでも彼の存在が蓬莱に流れ込んでしまった泰麒…高里を救っていたことは確かだと思う。 いつか、延麒が蓬莱を見に行っているように、泰麒にも蓬莱に遊びに行ってほしい。どうか次は、泰麒が広瀬に寄り添ってくれればと思う。

Posted by ブクログ

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