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ふくろう
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2012/06/16 |
JAN | 9784062176170 |
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ふくろう
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商品レビュー
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9件のお客様レビュー
久しぶりの時代小説です。 幼なじみの気立てのいい妻とやがて生まれてくる子供。 西丸書院番士に引き立てられるという幸運にも恵まれ、 幸せな家庭をちゃくちゃくと築く、伴鍋次郎。 ある日、茶店で出会ったうつ病の老人が、 自分の顔を見てひどく驚き、 切りつけられるという事件に遭遇します...
久しぶりの時代小説です。 幼なじみの気立てのいい妻とやがて生まれてくる子供。 西丸書院番士に引き立てられるという幸運にも恵まれ、 幸せな家庭をちゃくちゃくと築く、伴鍋次郎。 ある日、茶店で出会ったうつ病の老人が、 自分の顔を見てひどく驚き、 切りつけられるという事件に遭遇します。 あの老人はなぜ自分を見てあんなに驚いたのだろう。 鍋次郎は、ずっとそのことが気になっていましたが、 ある日、自宅で書物の整理をしていて、 自分の名前の位牌と父親の古い日記を見つけます。 自分の出生に秘密があると悟った鍋次郎は、 母親から自分が養子であったことを聞きました。 では自分の両親は誰なのか? 自分の名前の位牌のそばにあった ふくろうの根付は誰の物? 老人が自分を見て驚いたのも 自分の出生と何か関係があるのだろうか? まだまだ解けない謎を追い求め、 ついに鍋次郎は、実の父母の哀しい過去を突き止めます。 そこには、陰湿な大人のいじめがあったのでした。 やれやれ、驚きました。 江戸時代にもこんな陰湿なパワハラがあったとは。 上には逆らえない縦社会の中で恨みつらみが募っていく不幸。 そんな哀しい運命から逃れた鍋次郎ですが、 この出来事をきっかけに復讐心がめばえます。 そんな鍋次郎を救ったのは、不細工なふくろうの根付でした。 親ってなんて子供にたいして奥深い愛情を持つものなのだろう。 言葉ではいいあらわせない、 万感の思いが込められたふくろうの根付は きっと鍋次郎の将来を導いてくれることでしょう。 大人社会のいじめは、現代にもありそうです。 この点においては、 江戸時代も今も変わらないなあと思いました。
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L 自分の出生の秘密と父の壮絶な最期を知る話。 父の話は、史実。 ここまでの刃傷沙汰をでっち上げるとは…と思ったら、松平外記話は実在で史実。 文学演劇の題材にもなってるらしいけど、恥ずかしながら知らず。 wikiによれば長男までは実在で、主役の次男が創作なのか? 城内の刃...
L 自分の出生の秘密と父の壮絶な最期を知る話。 父の話は、史実。 ここまでの刃傷沙汰をでっち上げるとは…と思ったら、松平外記話は実在で史実。 文学演劇の題材にもなってるらしいけど、恥ずかしながら知らず。 wikiによれば長男までは実在で、主役の次男が創作なのか? 城内の刃傷沙汰は浅野内匠頭の事件と田沼意次の息子くらいかと思ってたらほかにもあったのかー。内容的に興味深い。
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江戸時代後期、文政六年(1823)松平外記忠寬によって引き起こされた刃傷事件「千代田の刃傷事件」を題材に書かれた素晴らしい読む価値のあるご本です。 家族の絆。 本作中 痛みを知らねば、痛みはわからぬ。この言葉が読後も強く印象に残った。
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