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斜陽日記 朝日文庫
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斜陽日記 朝日文庫

太田静子【著】

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斜陽日記 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2012/06/07
JAN 9784022646705

斜陽日記

¥770

商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

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2015/02/17

太宰治の「斜陽」の下敷きとなった日記作品です。もう30年も前になりますか、斜陽に魅せられて繰り返し読んだものです。その下敷きとなったこの作品が今、文庫で読めるというのは幸せなことですね。余談ながら、「斜陽のおもかげ」、吉永小百合主演の青春映画でしたが、太田静子と太田治子の親子の姿...

太宰治の「斜陽」の下敷きとなった日記作品です。もう30年も前になりますか、斜陽に魅せられて繰り返し読んだものです。その下敷きとなったこの作品が今、文庫で読めるというのは幸せなことですね。余談ながら、「斜陽のおもかげ」、吉永小百合主演の青春映画でしたが、太田静子と太田治子の親子の姿を描く感動作でした。この本に描かれる母娘の姿は、映画の母娘の姿と重なるように思いました。いい本でした。

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2014/11/10

太宰の『斜陽』の下敷きとされた作品ということで興味を持ったので、どうしても比べながら読んでしまいました。前半は思ったより似ていないかなと思ったのですが、後半ではそのまま使われているようなところも多かった印象です。これは元々あったもの、あれは太宰が付け足したものと知れて、また作品に...

太宰の『斜陽』の下敷きとされた作品ということで興味を持ったので、どうしても比べながら読んでしまいました。前半は思ったより似ていないかなと思ったのですが、後半ではそのまま使われているようなところも多かった印象です。これは元々あったもの、あれは太宰が付け足したものと知れて、また作品に関して考えたくなりました。 ただ、もし比較せずに読んだとしても、戦時中の生活や死にゆく母を近くで支える娘の姿など、ありのままの現実を知ることができる貴重な日記だと思いました。

Posted by ブクログ

2012/07/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人は恋と革命のために生まれてきたという名文が、太田静子のものであったこと。 「斜陽」の直治の自殺と最後のかず子の手紙が太宰治のものであったこと。 このことが分かって私はしんみりとしたはげましを感じた。 太田治子の解説の受け売りだけど、直治はほとんど太宰であったから、きっと書きながらとても死にたかったのでしょう。 しかし、かず子もまた、静子でありながら、太宰自身であった。 かず子の手紙が太宰の創作であり、静子をはげます言葉であったというのは、静子にとっても、「斜陽」の読者にとっても心強い事実だと思いました。 半年前「斜陽」を読んで、人生を変える力をもらった気がしました。 19歳の夏、ふたたび迷いのなかにあるいま、この本の復刊に出会えて良かったです。

Posted by ブクログ