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ブルックリン エクス・リブリス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2012/06/04 |
| JAN | 9784560090220 |
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ブルックリン
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商品レビュー
4.2
18件のお客様レビュー
1950年代のアイルランドとニューヨークブルックリンを背景にした若き女性の生活と恋愛をテーマにした作品だが 彼女を取り巻く人々と心理描写は時代を超えて今の若い女性たちと何ら違わない。 アイリーシュの心の機微は誰にでも起こり得ると納得させる 静謐な作品だ
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とても読みやすく面白かった。この物語の大半の登場人物は女性なのだけど作家は男性なのがびっくり、すごい。そして海外の話なのになんか妙に納得してしまう言動というか心の動きがあって、これはなぜなのだろうと思いながら読んでいたら訳者あとがきで「(前略)日本人の伝統的な心性と極めて似通って...
とても読みやすく面白かった。この物語の大半の登場人物は女性なのだけど作家は男性なのがびっくり、すごい。そして海外の話なのになんか妙に納得してしまう言動というか心の動きがあって、これはなぜなのだろうと思いながら読んでいたら訳者あとがきで「(前略)日本人の伝統的な心性と極めて似通っていることに気づくだろう」と書いてあって、だからこんなにスルスル読めたのか!となった。とにかく難しい文章ではないのにまるでアイリーシュの物語に入り込めるような体験はきっと作者と訳者が素晴らしいからなんだろうと思う。 ミセス・キーホーのことをネホリーナ・ハホリーナと揶揄するところ、原文はどうなってるんだろう、面白い。それにしてもアイリーシュというか若い女性の心の移ろいみたいなのを本当に上手く描いてるなあ。だから読んでいる側もどうなるんだろ!?的な感じで読み進めることができる。
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主人公アイリーシュ・レイシ―は、父を亡くした母と姉と三人でアイルランドの田舎町エニスコーシーで暮らしている。兄弟三人が国外に働きに出ており、母と一生暮らすことを早々と決めた長姉は、妹をアメリカに旅立たせる。アイリーシュはイタリア移民の若者と恋に落ちるが、ある事情で里帰りをする事に...
主人公アイリーシュ・レイシ―は、父を亡くした母と姉と三人でアイルランドの田舎町エニスコーシーで暮らしている。兄弟三人が国外に働きに出ており、母と一生暮らすことを早々と決めた長姉は、妹をアメリカに旅立たせる。アイリーシュはイタリア移民の若者と恋に落ちるが、ある事情で里帰りをする事になる。 表紙レビューに書かれた“日本人の伝統的な心性と極めて似通っている”点は確かにあった。家族のために自分の幸せを抑える長姉、老いていく親と自分の幸せとの板挟みに悩む娘、したたかなヒロインがこのまま幸せになろうかと思われた時に立ちふさがる存在、等々。真面目で努力家のヒロインが仕事のステップアップも叶えながら新天地での恋もとんとん拍子に進んでいくストーリー展開は、まるで朝の連続ドラマ。『おしん』とまでは言わないが、舞台を日本に置き換えてもすんなり通る。異なる部分は、家族よりも宗教上の繋がりが強い点だ。ヒロインはある出来事がきっかけで、結婚する前に恋人と一夜を共にするが、なんとその事を親や姉よりも先に神父に相談する。アイリーシュのアメリカでの就職や下宿先の選定にまで神父が関わっており、教会が移民コミュニティの中で精神的な拠り所であり、互助組織の要となっていたことが窺える。また、黒人女性がデパートに来ることが珍しがられたり、未だホロコーストの記憶を持つユダヤ人が住んでいたりと、ヒロインの周辺を描くことで、文字通り“人種のるつぼ”であるNYや、アメリカという国が世界にとって夢と希望の象徴だった1950年代の空気を巧く読者に伝えている。 もしこの作品をヒロインと同世代か、或いは20代~30代の女性作家が書いていたら「若い女性の微妙な心理をちょっとした言動でリアルに表現できるのは、やはり登場人物とあまり年齢が違わない作者ゆえであろう」と評しただろう。ちょっと冴えない子と一緒にダンスパーティに行くように言われた時や、帰国して自分の愛した男性を見つめ直す場面など、折々の出来事におけるアイリーシュの揺れ動く乙女心がとてもうまく描かれていたからだ。 著者が、品発表当時54歳の男性だと知って本当に驚いた。
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