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未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命 新潮選書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2012/05/25 |
| JAN | 9784106037054 |
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未完のファシズム
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商品レビュー
4.3
50件のお客様レビュー
なるほど。ファシズム体制にしたかったけど、できなかった。そんな各思想人や軍人のジレンマ、本音と建前、顕教と密教が本人たちのコントロール下を超えて世論に押し流されて暴走していった。 根本的にムッソリーニ政権下のイタリアとナチスドイツとは異なる「未完のファシズム」のまま、英米との戦争...
なるほど。ファシズム体制にしたかったけど、できなかった。そんな各思想人や軍人のジレンマ、本音と建前、顕教と密教が本人たちのコントロール下を超えて世論に押し流されて暴走していった。 根本的にムッソリーニ政権下のイタリアとナチスドイツとは異なる「未完のファシズム」のまま、英米との戦争に誰の意思もなく突っ込んでいった日本。 読み応えあるのに、非常に読みやすい良著。 日本の近現代史を勉強したいなら欠かせない本。 素晴らしかった。。。 合理主義だったからこそ精神論に走るしかなかった哀しい帝国の末路。 もてはやされている幕末の志士たちは、維新後に元老院として権力を振るった。権力にしがみついた。 しかし後継者を決めなかったし、制度化もしなかった。その結果、彼ら亡き後、誰も権力を振るえない機能不全が慢性化した異常な帝国となってしまった。 常に権力の空白地帯が存在し、誰もビジョンを持って戦争を避けることも、やめることもできなくなっていった。 明治維新の罪。 超法規的集団の元老院が権力を振るう明治、彼ら亡き後機能不全に陥った昭和。
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日本が何故大東亜戦争という、後世から見れば圧倒的に無謀な戦いに突入していったのか。 時の陸軍指導者たちは神国の奇跡を信じていたのか。 結論を言えば、彼らは何の幻想も抱いていなかった。 第一次大戦やそれ以前の日露戦争の教訓から、近代の陸戦は火力と物量が勝敗を決することは熟知され...
日本が何故大東亜戦争という、後世から見れば圧倒的に無謀な戦いに突入していったのか。 時の陸軍指導者たちは神国の奇跡を信じていたのか。 結論を言えば、彼らは何の幻想も抱いていなかった。 第一次大戦やそれ以前の日露戦争の教訓から、近代の陸戦は火力と物量が勝敗を決することは熟知されていた。 実際、第一次大戦の中で日本軍が戦った青島戦は十分な火力による飽和的攻撃によって勝利した。 にも関わらず、「生きて虜囚の辱めを受けず」といった「戦陣訓」や、無勢に不利な包囲殲滅戦が何故主流の思想となったのか。 筆者はそこには顕教と密教があるという。 経済力、人口、資源、技術などの戦争資源に劣る「持たざる国」である日本は「持てる国」に火力では負ける。 負けないためにはどうするか。 長期戦を戦う資源に欠けるなら「速戦即決」の殲滅戦に賭けるしかない。 「持てる国」相手には通用しないが、弱い国には通用する。 殲滅戦を唱えた小畑敏四郎は満洲を守備するための対ソ各個撃破を想定し、シベリア進出などの戦線拡大は想定外だった。 一方で国力が充実するまでは戦わないとした石原莞爾は、わが国を「持てる国」とするために満洲国を建国したが、米国との世界決戦の開戦は1966年を想定し、それまでは対米戦を避けるべきとした。 密教としての教義にはそれぞれ公言できない前提条件があったのだ。 「戦陣訓」を執筆した中柴末純も「持たざる国」の限界を認識していた。 顕教は前提条件抜きに教義とし、無謀な戦争に突入していった。 書名の「未完のファシズム」とは、戦後の「戦時下の日本はファシズムだった」との通念に反して、総力戦・総動員態勢を敷くために独裁を行いたくても明治憲法下の日本ではそれができず、ファシズム化に失敗したという筆者の総括による。 書名から、思想的、観念的な論説かと思ったが、思いの外読みやすく、示唆や発見に富む本だった。
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太平洋戦争では過度な精神主義に陥った日本軍であったが、第一次世界大戦で行われた総力戦の研究を怠っていたわけではない。近代戦は国家同士の物量戦であり、日本は欧米列強に比べて生産力で劣るということまで日本軍は理解していた。日本軍の青島攻略は物量戦の模範とも言うべき戦い方であった。しか...
太平洋戦争では過度な精神主義に陥った日本軍であったが、第一次世界大戦で行われた総力戦の研究を怠っていたわけではない。近代戦は国家同士の物量戦であり、日本は欧米列強に比べて生産力で劣るということまで日本軍は理解していた。日本軍の青島攻略は物量戦の模範とも言うべき戦い方であった。しかし、物量戦の重要性を認識していたからこそ、物量差の大きい欧米列強と全面戦争になったら物量での劣勢を挽回するために、精神主義的な殲滅戦を理想とした。絶対に敵わない物量戦から目を逸らし、精神力で劣勢を跳ね返すという非現実的な思想を抱いてしまった。(石原莞爾は満洲の支配を通じて、欧米列強に対抗できる生産力を獲得しようとしたようであるがこれもこれで非現実的である。)そもそも、『統帥綱領』には欧米列強と全面戦争をしないことが含意されていたようであるが、その含意を理解していた荒木貞夫、小畑敏四郎たちが軍の要職を去ると、その含意は忘れ去られ、アメリカとの全面戦争に突入してしまったのである。
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