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水神(下) 新潮文庫
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水神(下) 新潮文庫

帚木蓬生【著】

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水神(下) 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2012/05/29
JAN 9784101288239

水神(下)

¥110

商品レビュー

4.5

32件のお客様レビュー

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2026/02/18

静かで深い感動。だが、磔の存在と、稀有な侍の切腹による救いなど、支配と被支配の関係の残酷さもありありと描かれる。 解説を読んで、さらにそうした農民の暮らしと苦しさを、より深く感じる。 為政者と民の関係。封建制から、民主主義に変わっても、その構図は変わっていない様な印象がある。 ...

静かで深い感動。だが、磔の存在と、稀有な侍の切腹による救いなど、支配と被支配の関係の残酷さもありありと描かれる。 解説を読んで、さらにそうした農民の暮らしと苦しさを、より深く感じる。 為政者と民の関係。封建制から、民主主義に変わっても、その構図は変わっていない様な印象がある。 権力が果たす役割→民が其々の利害で動くと大きな全体最適が得られないというところも描かれつつも、責任を取らない、権力により搾取をするという性質が権力側にはあるというところか。 如何に権力を監視するのか、そして如何に権力を行使するのか。そんなことも改めて感じる機会となった。 今日、本屋で見つけた、江戸時代からかんがえる民主主義という本も改めて読みたいと思った。 ヒューマンドラマと、プロジェクトX的成功物語と、自然の美しさ自然との相克、仄かな恋と、上記のような政治と農民の塗炭の苦しみ。様々なテーマが味わえる、大河ドラマの様な小説でした。

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2026/01/24

工事が始まった。反対派の村々も公儀が決めたとあっては従うほかない。その上工事の費用は全部5庄屋が捻出すると決まっており、何かあった場合には5庄屋が命をかけるとまでいうのだ。庄屋の処刑台となる磔台も5つ設置された。 筑後川には石を籠にいれて沈めて堰をつくり、川を掘削する。周囲の台...

工事が始まった。反対派の村々も公儀が決めたとあっては従うほかない。その上工事の費用は全部5庄屋が捻出すると決まっており、何かあった場合には5庄屋が命をかけるとまでいうのだ。庄屋の処刑台となる磔台も5つ設置された。 筑後川には石を籠にいれて沈めて堰をつくり、川を掘削する。周囲の台地に水を二方向に巡らせ、田畑を潤す予定である。村々は活気づき、労務に励む人々が笑顔に包まれるようになった。2ヶ月の工期しかない。裏を返せばすぐに水の恵みを享受できるのだ。反対派の村々も村人たちが活気づくのを感じて、皆でお金を出し合い150両ものお金を5庄屋に届けてきた。わだかまりはなくなった。そこに、死人がでる。鰻を取ろうとして水流に飲み込まれたとのことだった。 庄屋たちは処刑されるかもしれないと様子を見守る中、菊竹源三右衛門が腹を切る。それで犠牲は一人で済んだ。百姓のために腹を切る武家など聞いたこともない。 無事に堰ができ、水路は新川と名づけられる。水が渡ってくる。音を聞いているだけでも爽やかでいつまでも時間がつぶれる。さあ、どこに何を植えようか。どこを新しい新田として耕そうか。

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2025/06/13

水に恵まれない土地で、農民の為、五庄屋が筑後川の堰渠(せきりょう)工事を命と財産を賭して成し遂げた話。 解説は縄田一男さん。「嗚咽なしには読めない」と書かれている。ああ、自分だけじゃないんだと思った。「私は近来、これほど平易にして達意の文章を操ることのできる作家を知らない。正しく...

水に恵まれない土地で、農民の為、五庄屋が筑後川の堰渠(せきりょう)工事を命と財産を賭して成し遂げた話。 解説は縄田一男さん。「嗚咽なしには読めない」と書かれている。ああ、自分だけじゃないんだと思った。「私は近来、これほど平易にして達意の文章を操ることのできる作家を知らない。正しくその文章は読む者の心をふるわせるのだ。」これ以上の適切な表現が思いつかず、引用させていただきます。 帚木蓬生の三部作の一つという事で、「天に星 地に花」に感動して読んだ。次は「守教」を読む。

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