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七夜物語(下)
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七夜物語(下)

川上弘美(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2012/05/18
JAN 9784022509604

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商品レビュー

3.7

111件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 成長
  • 冒険
  • 夜の世界
  • 幸福感
  • 奇妙な生き物
  • 試練を乗り越える
  • 哲学的メッセージ
  • 日常の幸せ
  • 大切なものの再認識
  • 読後感豊か

テーマは成長と冒険、そして人生の奥深さを描いた物語です。主人公のさよと仄田くんは、奇妙な生き物たちが住む夜の世界で数々の試練を乗り越えながら成長していきます。特に下巻では、彼らの冒険がより一層魅力的に描かれており、読者を引き込む力が増しています。行儀の悪い子どもをしつける巨大なねずみグリクレルや、さくらんぼのクラフティを作る楽しいシーンは、幸福感に満ちています。物語を通じて、完璧さや絶対的な正解がないこと、そして人それぞれの大切なものが異なることが強調され、哲学的なメッセージも感じられます。読者は、さよと仄田くんの冒険を通じて、日常の中にある小さな幸せや大切なものを再認識することでしょう。最後の夜に向かう彼らの成長は、読後感を豊かにし、心に残る印象を与えます。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/02/20

(前巻からの続き) 『七夜物語』の世界に入り込んだ、 さよと仄田(ほのだ)くん。 言ってしまうが下巻の方が断然面白い。 身の丈2メートルのエプロンをつけた灰色の 巨大ねずみのグリクレルは、行儀の悪い子どもが 嫌いで、注意しても直らない子はめん棒でのして、 シチューの材料にしてし...

(前巻からの続き) 『七夜物語』の世界に入り込んだ、 さよと仄田(ほのだ)くん。 言ってしまうが下巻の方が断然面白い。 身の丈2メートルのエプロンをつけた灰色の 巨大ねずみのグリクレルは、行儀の悪い子どもが 嫌いで、注意しても直らない子はめん棒でのして、 シチューの材料にしてしまうという、おっかない ねずみ。このグリクレルに二人は厳しくしつけられる。 摩訶不思議な生き物たちが存在する夜の世界では、グリクレルはもちろんハチミツ色をした謎の かたまりミエル、あらゆるモノを夜の世界へ 連れ込もうとする ウバ、ちびエンピツやコクバン などのモノがイキモノのように普通に動き、喋る。 六番目の夜の話がとても好きだ。 グリクレルが、勇敢な二人の冒険者のために、 ぴったりのエプロンを作ってくれていたことや、 さくらんぼのクラフィティーを皆んなで作り、 来客と食べる様子は、楽しく、いつまでも続いて 欲しいと思うような幸福感に満たされたものだった。 グリクレルに頼まれて、夜の世界の異変を 調べにいく二人。時には言い合いになり、 時には迷い、失敗したりしながらもお互いに 智慧を絞り、力を合わせ、初めは少し頼りなかった二人だが、一夜ごとにたくましくなっていく。 そして最後の夜(七番目の夜)が終わり、 さよと仄田くんは成長し、彼らの物語は終わる。 子ども向けの物語とはいえ、大人のための 物語でもあり、哲学的な内容の奥深さに驚く。 完璧ではないことの肯定、 絶対的な正解がない世界、 「全部のことを理解できるなんて、 思っちゃいけないんだ。理解できると思いこむ ところから、まちがいが始まるんだから」              (トバの言葉) そうだ、私もきっと、全部のことは 理解できてはいない。 さよと仄田くんの脳裏から、夜の冒険の記憶は 徐々に薄れていく。けれど、彼らの冒険の記憶が 薄れ去っても物語は続いていく。夜の世界のバランスが保たれるのは、私達のいるこの危うい世界にかかっている。 余談になるが、この七夜物語には続編がある。 大人になったさよと仄田くんの子どもたちの 物語だ。‥ただ、この七夜物語の続編はいらないと 思う(作家さんには失礼だけれど) ちなみに、さよと仄田くんは結婚して夫婦になるのかと思っていたが、お互い別の人と結婚している。

Posted by ブクログ

2026/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子どもの頃、なりたかった職業(本に関わること)は叶うことなく大人になった。 金持ちと結婚して、たくさんの子どもを里子にしようという野望もあったが、やっぱり叶ってはいない。 でも、本が好きな気持ち、音楽が好きな気持ちは変わらず現在に至る。 苦手だったアートは、今は割と好きだ。 甘いものもずいぶん食べられるようになったし、野菜は嫌いから好きへの大転換を迎えた。 子どもの頃の気持ちのままで大人になった人はいないだろう。 七つの夜を共に過ごしたさよと仄田くんは、確かにかけがえのない体験を共にしたのだ。 けれど、読み終わったら忘れてしまうのが「七夜物語」のお約束。 子どもらしい几帳面さ、乱雑さ、不安や自信なども七夜の体験の中に置き忘れ、二人は成長し、大人になる。 でも、世の中は白黒、善悪、好悪と、きっぱり二つに分けることなどできず、効率的な分断は薄っぺらいものであるということを、多分心の奥底で忘れずにいると信じている。 それにしても「大切なもののために命を懸けることは誰にでもできる。でも、ほんのつまらないものを守るために命を懸けることは誰にでもできることではない」というのは厳しすぎるのではないか。 大切なもののためにすら、命を懸けることができない場合は往々にしてあるよ。 ましてや子どもに命をかけさせるのはどうか…。 南生と麦子はもう少し物語の要であるのかと思ったけど、彼らの姿がさよと仄田くんの未来に重なることはないんだね。 そしてさよの両親も。 自分の未来は自分で作っていくしかないんだ。 そしてそれは、他者を否定するものであってはならないんだ。

Posted by ブクログ

2025/05/20

こんなに夜布団の中でワクワクして、切なくなるお話があったろうか。 最後は淋しくうるっとしてしまった 人の感情に潜む、良い部分と悪い部分、そして曖昧な部分。 それと向き合うような瞬間がたくさんあって。 そりゃ主人公たちも大人になっていくよなと。 私も色々考えさせられるところが多か...

こんなに夜布団の中でワクワクして、切なくなるお話があったろうか。 最後は淋しくうるっとしてしまった 人の感情に潜む、良い部分と悪い部分、そして曖昧な部分。 それと向き合うような瞬間がたくさんあって。 そりゃ主人公たちも大人になっていくよなと。 私も色々考えさせられるところが多かった。 またこの世界に入りたくなる時が来るんだろうな。

Posted by ブクログ

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